JRAで16年ぶりに誕生した女性ジョッキー、藤田菜七子(18=根本)の初勝利はまたまたお預けとなった。15日、高知競馬に初参戦。6鞍に騎乗して2度の3着が最高だった。女性騎手で現役最多勝利をマークしている別府真衣騎手(28)とは4度の対決で2度先着した。

 藤田にとって悲願の初勝利は、地元高知の“大人の女”別府衣に阻まれた。

 この日3鞍目の騎乗となった3R。3日の川崎デビュー以来、初めて1番人気馬に騎乗した。別府衣の父別府真師が管理するメトロノースは、抜群の先行力を誇る統一重賞ウイナー。藤田の高知初参戦を盛り上げようという、陣営の強力なバックアップだった。スタートを決めると、1周目スタンド前では狙い通りの単騎逃げに持ち込んだ。

 理想の展開だったが、3角で別府衣騎乗の2番人気アランルースにまくられる。もう1頭にも先を越され、そのまま3着に終わった。「本当にいい馬に乗せていただいたのに、勝つことが出来なくて悔しいです」とうつむいた。

 地元、そして先輩騎手として挑んだ別府衣に、意地を見せつけられた。

 別府衣 ふだん自分が乗っていて、癖は知っていました。4角まで逃げられては・・・と。菜七子ちゃんは、競馬場それぞれ流れが違うし難しいだろうなと思って見ていました。なんか、ごめんね・・・と思いながら差し切っちゃったんですけど。

 高知では負担重量4キロ減の恩恵を受けての騎乗だったが、それでも及ばなかった。「別府騎手はとてもきれいな姿勢だし、あたりも柔らかい。追うのも上手で、馬も伸びる。さすがベテランだな、と思いました」。通算587勝の遠い背中を痛感し、18歳は気を引き締めた。今週は中京、中山で騎乗予定。24日には浦和へ遠征プランもある。根本師も「これからも、いい環境で技術を磨いてほしい。土日だけじゃなくて、平日でも乗せていただけるなら」と、今後も舞台は選ばない構えだ。何度はね返されても、初勝利を奪いに行く。【柏山自夢】

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