最終レース後の共同会見で、藤田菜七子騎手(18=根本)にサプライズが待っていた。「えっ・・・。アハハハハ!」。“乱入”してきたのは「憧れ、雲の上の存在」という武豊騎手だった。天才は、スッとマイクを取ると、インタビューを始めた。

 武豊 こんにちは、武豊と申します。よろしくお願いします。2日間乗って、いかがでしたか?

 藤田 はい! とても緊張しましたが、ホッとしています。

 6日は2鞍に騎乗した。ホシノブーケ(牝3、根本)に騎乗した2Rではしまいのひと踏ん張りが利かず9着。スワンボート(牡6、大江原)で臨んだ初芝の12Rは、早め後退から11着で初勝利は連日のお預け。3日川崎、そして5日中山のような見せ場はなかった。「馬を頑張らせられなかった。芝のレースも、スピード感が全然違うと感じた」と唇をかんだ。

 両レースで競演した武豊にはいずれも先着を許したが、天才は馬上で18歳に光るものを感じていた。

 武豊 最終(レース)は、ずっと並んで競馬したんだよね。しっかり乗ってましたよ。昨日のレースもビデオで見たけど、最後もしっかり追っていた。僕のデビュー時より、うまいんじゃないか。

 リップサービスと気遣いを交えた、ねぎらいを受けた。記念撮影では「あまり近づくと、手つないじゃうよ(笑い)」と最後まで軽妙に場を盛り上げてくれるなど、わずか数分間の共演に、「夢のような時間でした」とほほ笑んだ。注目のデビューウイークは終わった。「とりあえず、ホッとしました。また来週から頑張ろう、って思いました」と、菜七子スマイルで中山を後にした。【柏山自夢】

 ◆この日の菜七子フィーバー メディアは31社、約200人。藤田の騎乗した中山2、12Rのパドック観覧者はいずれも約3500人。入場人員2万8948人は、前年比116・0%、2冠馬ドゥラメンテが中山記念に出走した前週の日曜日比較では80・5%だった。

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