<夏だ!! 競馬だ!!>

 今週は夏競馬最終週。「夏だ!!競馬だ!!」のラストは馬産地九州の今に注目する。夏競馬の風物詩で、8月29日に行われた小倉の九州産馬限定競走「ひまわり賞」はキリシマオジョウ(牝、橋口弘)が制し、今年の九州産2歳チャンピオンに輝いた。温暖な南九州にあるJRAと民間の育成牧場など現地を巡り、競走馬生産の現状をオーナーや牧場関係者に聞いた。

 育成場としての九州は古くから注目されてきた。鹿児島・志布志湾に面した山下牧場の篠原奈穂美さん(33)は休養するトウカイテイオーを見て育った。温暖な気候、砂浜での調教がG1馬をリフレッシュさせる。宮崎県の宮崎ステーブルは巨人のキャンプ地のすぐ近く。サーファーの前を休養馬たちが駆け抜ける。「路盤がなくて、球節まで埋まるぐらいの砂。スピードが出ないし、負荷は掛かる。風も強いですからね。強くなるんだと思います」と仁田脇(にたわき)圭さん(34)。08年ヴィクトリアMの覇者エイジアンウインズが放牧されていたこともある。

 JRA宮崎育成牧場の頃末憲治業務課長は育成馬購買チームの一員。宮崎で育成され、ブリーズアップセールで売却された馬の活躍を期待するだけでなく、九州地区の馬産についても「九州の特色を生かしてブランドを作れれば。可能性を感じています」と話す。95年の宝塚記念馬ダンツシアトルが繋養されている日本軽種馬協会九州種馬場の畠添孝場長は「規模は小さいけど、競馬は多様性があるから面白い」と九州産の意義を語る。わずか50頭の生産馬。その中に日本の競馬を変える1頭が誕生する-。そんなドラマがあってもいいと思う。

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