<札幌記念>◇23日=札幌◇G2◇芝2000メートル◇3歳上◇出走15頭

 夏の北海道シリーズ注目の一戦は単勝5番人気ディサイファ(牡6、小島太)が快勝し、秋のG1制覇へ弾みをつけた。タイムは1分59秒0。小島太師は03年サクラプレジデント以来、このレース12年ぶり2度目の勝利。四位騎手は15回目の騎乗で初勝利となった。トーホウジャッカル、ラキシスのG1馬2頭は8、5着に敗れた。

 北海道の競馬ファンが固唾(かたず)をのんで見守る直線。2番手を進んでいたディサイファのストライドが、大きく広がっていく。内から迫る同じ厩舎のダービーフィズ、外から追い込んだヒットザターゲットの追撃を振り切り、先頭で駆け抜けた。重賞3勝目。四位騎手は開口一番、「いや~強かった」と感嘆の声を上げた。過去10年、05年ヘヴンリーロマンス、11年トーセンジョーダンの2頭が、このレースから秋の天皇賞馬に輝いた。今後へ大きな期待を抱かせる走りだった。

 「先生から積極的にいこうと言われたし、トウケイヘイローが行くのは分かっているので2番手でもいい、と思って乗りました」。殊勲の鞍上は汗をぬぐいながら、快勝劇を振り返る。「ここの競馬場で勝つレースをしようと伝えたが、馬もよく走ったし、ジョッキーが完璧に乗ってくれた」と小島太師が絶賛するレースぶり。2コーナー、向正面、3コーナーと終始ラキシス、トーホウジャッカルのG1馬2頭に挟まれる形だったが、4コーナーでは手応えが怪しくなるライバルを突き放した。

 小島太師が信じ続けた良血のディープインパクト産駒。母の父はわずか1世代しか残さずに死んだドバイミレニアムでその子ドバウィの産駒は先日フランスのセールで3億5000万円を超える額で評価された。その成長力にぞっこんだ。「6歳だけど、まだクラシックを終えたばかりの3歳という感じ。笑われるかもしれないけどな。血統もすごい。ドバウィ産駒が3億だぞ。秋は大仕事をしてもおかしくない」。今後は毎日王冠をステップに秋の天皇賞へ挑む。

 昨秋は毎日王冠4着、天皇賞・秋12着、ジャパンC15着だった。「見事にはね返されたからね。でも、いいスタートが切れた。馬が若いし、さらに良くなってくれると思う」と四位騎手。収穫の秋が見えてきた。【木南友輔】

 ◆ディープインパクト産駒 4頭が出走していたが、ディサイファが勝って昨年ハープスターに続く札幌記念連覇となった。重賞はJRA通算95勝目。今年の12勝目でキングカメハメハ(11勝)を抑えて単独トップに立った。

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