<新馬戦情報>

 超良血馬ヴァンキッシュラン(牡、角居、父ディープインパクト)が、26日5Rの函館新馬戦(芝1800メートル)でついにベールを脱ぐ。13年セレクトセール当歳部門で1億9000万円の高値で落札された。日英の粋を結集した最高級の血統背景を持ち、デビュー前から注目を一身に浴びてきた。函館リーディングをひた走る岩田康誠騎手(41)を背に、ワールドワイドな夢を乗せてターフに登場する。

 好素材ヴァンキッシュランが、いよいよデビューの時を迎える。ガリレオの肌にディープインパクトと日英トップ種牡馬の血の“競演”。さらに、母は仏G1オペラ賞を制し、母の半弟ムブタヒージは、今年のUAEダービーを8馬身差で圧勝した。世界を意識させるだけの夢配合。13年のセレクトセール当歳部門で1億9000万円の高値で取引されたのもうなずける。

 函館競馬場には6月26日に入厩した。490キロ前後の雄大な馬体は、周囲の空気を一変させるだけの迫力がある。漂う雰囲気は間違いなくスターのそれだ。前川助手は「普段から物見もしないし、どっしりしている。新馬向きですね」と評価している。

 角居厩舎が、英才教育を施してきた。8日にマリーンS出走のオープン馬エアウルフ(牡8)と併せたのに続き、15日には函館記念に出走したリベルタス(牡7)、エックスマーク(牡6)と芝コースで併せ、5ハロン69秒0、ラスト1ハロン12秒5を馬なりでマーク。直線で2頭の真ん中に入り、きついプレッシャーをかけられたとはいえ、それを跳ね返し、頭差先着してみせた。

 2歳のこの時期にあって過酷を極めるオープン馬との調教は異例中の異例。それでもあえて課したのは、それだけの素質を感じているからこそ。「期待を込めての追い切り。度胸がある」(前川助手)。

 鞍上に先週の函館記念(ダービーフィズ)を始め、函館で19勝を挙げリーディングのトップに立つ岩田騎手を配し、盤石の布陣で挑む。先週まで函館に滞在していた松田助手は「走らせなければいけない馬」ときっぱり。見つめる先は世界の頂きか-。馬名の由来通り「走りで打ち負かし」、大舞台への道筋を自らつくっていく。【松末守司】

 ◆13年セレクトセール当歳馬部門 最高額はアゼリの13で、2億4000万円で落札された。BCディスタフなど米G1・11勝の母と、G1・7勝の父ディープインパクトとの夢の配合で18冠ベイビーと話題になった。松永幹厩舎に入厩予定。2位(2億3000万円)は母マルペンサのディープ産駒でサトノダイヤモンド(牡)と名付けられた。池江厩舎に入厩予定。どちらも秋以降のデビューとなる見込み。ヴァンキッシュランはこの2頭に次ぐ、高い値で競り落とされた。

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