<新馬戦情報>

 さあ「ダービー馬候補」の登場だ。逸材シルバーステート(牡、藤原英、父ディープインパクト)が11日中京5Rの新馬戦(芝1600メートル)でベールを脱ぐ。福永祐一騎手(38)は「ダービーを狙える」と絶賛。先週2日には馬なりでCウッド6ハロン83秒3-11秒7と抜群の切れ味を披露した。藤原英厩舎からの早期デビューは例が少ないが、10年ダービー馬エイシンフラッシュは同じ7月に初陣を迎えている。

 はるかなる世代の頂点へ、シルバーステートが第1歩を踏み出す。黒光りする青鹿毛の馬体、小顔の額には白い星。見た目にもスター性が漂っている。長所を聞かれた田代助手は「速く走れるところやな」と笑う。「気性も問題ないし、力を出せる状態にあると思う」。文句なしの逸材だ。

 福永騎手が将来性を保証する。先月18日の追い切り騎乗後には「ダービーを狙える馬が出てきた。うまくいけば、いけるんちゃう?」と、早くも大舞台を意識する言葉が飛び出した。先週2日にはCウッドで馬なりのままラスト1ハロン11秒7をマーク。ワイドヴィンチェレ(3歳未勝利)に2馬身先着した。「引っ張ったままやで。(いい意味で)やばいね」。思わず白い歯がこぼれた。

 王道を歩むための英才教育を受けてきた。クラブ馬主G1レーシングの募集総額は1億円。ノーザンファーム早来では2冠馬ドゥラメンテと同じ林厩舎で育成された。春の時点から牧場で「トモとかがすごく立派。いかにも切れそう」(林厩舎長)と評判の1頭だった。父は3冠馬ディープインパクト。母シルヴァースカヤはフランスで2400~2500メートルの重賞を2勝したほか、04年凱旋門賞にも出走(8着)した。狙うはもちろんクラシックだ。

 じっくりと仕上げる藤原英厩舎にあって、早期デビューは例が少ない。6~7月に初陣を迎えるのは毎年1~2頭だけ。ただ、その中から10年ダービー馬エイシンフラッシュや昨年皐月賞5着ステファノスなどが大成している。偉大な先輩たちに続いて“黄金”の輝きを放つのか。まずは初戦が試金石だ。【太田尚樹】

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