東京11R・ダービー パンッパンッ。ダービーのグリが無事勝ちますように-。美浦トレセンから車で約15分。多くの競馬関係者が必勝祈願に訪れる、大杉神社境内の「勝馬神社」へ今更ながら初詣に行ってきました。立派な「安馬(あんば)さま」に深々と頭を下げてお参り。「最も運のある馬が勝つ」と言われる大一番。勝手ながら万全を期させていただきました。えっ? 言い訳づくり? そのご意見にも誠に勝手ながら、耳をふさがせていただきます。
グリ◎ソールオリエンスが、無敗の2冠馬に輝く。元日付の「G1先取り予想」で、当時1戦1勝のグリ◎をダービー馬に指名した。2戦目以降の強さはいわずもがな。グレード制導入の84年以降、無敗の皐月賞馬が継続騎乗でダービーに臨んだ場合【5・1・0・0】と、データが鉄板ぶりを裏付ける。
強調したいのは頭脳だ。本番前日の土曜朝。美浦ウッドコースでキャンターをした際、直線で首を下げてわずかながらギアを上げた。またがっていた名畑助手は「ここが力の入れどころだ、と分かっているみたい。真面目ですね」と話す。キャリア2戦目の京成杯前には競馬場の厩舎で“昼寝”するほどオンオフの切り替えがうまい。無駄な力を使わない器用さが直線での豪脚を生み、距離延長も楽々と克服させる。
舞台は好転する。近2走の中山では4角でふくれるロスがあったが、名畑助手が「左手前が好き」と話すように、左回りの東京では懸念の必要がない。重馬場のタフな前走と逆の良馬場での時計勝負も、手塚師が「良馬場の速い時計の方が合っている」と証言する。前出のデータで唯一の2着は21年エフフォーリア。当時の鞍上横山武騎手の執念も力に、グリ◎が実力で強さを知らしめる。単勝(5)、馬単(5)→(2)(14)(12)(1)(8)(10)(11)。
[2023年05月27日更新]