記者予想

松田直樹のウマい買い方

ドゥモワゼルの大駆け/大牟田特別

現役時代から寡黙な人として知られた河内師はお酒が入れば途端に陽気になります。朝の調教中に「夜、行くか?」と号令がかかるのが、いつものパターン。昔は2週に1回程度、行きつけの居酒屋にお供させていただきましたが、久々だった今週の栗東取材では12、13日の連闘でした。

JRA通算2111勝を挙げたレジェンド騎手も、現役の頃は週末にかけて減量に悩んだそう。出した結論は「あまり食べない」。そのせいで、今も食が細く、体や顔つきもシャープなまま。ですが、お酒は大量に飲みます。今週は連日、5時間超えの長丁場でした。大半は酔って覚えていませんが、興味深い昔話をよくしてくれるので体感以上に時間が早く過ぎます。「昔は競馬が終わって飲みに行くと、一晩で5キロくらい体重が増えたこともあった。座敷で飲むと、帰りには体中がむくんで靴が入らなくなるんだよな」。華やかな職業ですが、影の努力を聞くと本当に頭が下がります。

そんな師も今年1月14日の中山10Rで19年初勝利を挙げ、その勝利で調教師生活通算300勝を達成。先日完成した厩舎ロゴが入った記念品のパスケースをサイン入りでいただいたので、大事に使おうと思います。

【小倉12R・大牟田特別】◎ドゥモワゼルの大駆けに期待する。何度か乗り手が替わっている馬ではあるが、2戦続けて騎乗した木幡初騎手の感触がいい。2走前6着は馬群で窮屈だった0秒3差、前走9着は4角で6頭分も外を回らされた。先週起用のプランもあったが、1週スライドさせて満を持しての起用。木幡初騎手は「前走は苦しい競馬でも踏ん張った。気持ち良く道中を走れれば楽しみがあると思いますよ」と敗戦の中にも収穫を感じ取っていた。全2勝の函館は小回り&滞在ができる競馬場。そろそろ一変があっていいはずだ。馬連とワイドで手広く馬券を買う。(2)から(13)(17)(16)(1)(4)(9)(10)。

 [2019年02月15日更新]

記者イラスト
松田直樹
松田直樹(まつだ・なおき)1985年(昭和60年)8月20日、千葉県生まれ。青学大卒。11年入社から中央競馬担当一筋で、14〜16年は“栗東留学”。極ウマ班で唯一、東西トレセンに取材拠点を置いた記者。長風呂、長酒が好きだけど、好きな馬は短距離王ロードカナロア。夢は馬連パーフェクト。BS11、Paraviの競馬番組にたまに出ています。ツイッター「@nikkanmatsuda」もどうぞごひいきに。

記者予想

一覧へ