エフフォーリアがデビュー4連勝でG1初V/皐月賞

直線抜け出したエフフォーリアと横山武騎手が、後続に3馬身差をつけ皐月賞を圧勝した(撮影・酒井清司)
直線抜け出したエフフォーリアと横山武騎手が、後続に3馬身差をつけ皐月賞を圧勝した(撮影・酒井清司)

<皐月賞>◇18日=中山◇G1◇芝2000メートル◇3歳◇出走16頭

エフフォーリア(牡、鹿戸)がデビューから4連勝でG1初制覇を飾った。

本番で最高のパフォーマンスを発揮した。鹿戸師が「折り合い重視でリズム良く。狙い通りの調教で、オーバーワークにならないよう今日はセーブできた」と明かすように、無理に仕上げすぎない調整過程が功を奏した。

デビュー1週前の追い切りで素質の片りんをうかがわせた。横山武騎手を背に札幌芝で5ハロン62秒1-11秒8の猛時計をマーク。2歳馬らしからぬ走りに関係者は驚きを隠せなかった。札幌での新馬戦は2着に4分の3馬身差だったが、横山武騎手は「調教通り走れば絶対に勝ち負けになると思っていました。どういう競馬をすれば勝ち負けになるか、考えて乗りました。どれだけ活躍するかこの先が楽しみです」と高い評価を与えていた。

東京に舞台を移した2走目は百日草特別。向正面で口を割ったが、直線では余裕の手応え。直線半ばで手前を替えてからもうひと伸びを見せ突き抜けた。前走の共同通信杯は強敵相手に好位から抜け出して一蹴。同騎手が「小回りより広いコース向きの馬。初戦は札幌で勝っていますし、中山の方が広いので問題ない。G1でも十分やれると思う」と自信を持ってのG1参戦だった。

エフフォーリアを勝利に導いた横山武騎手は、JRA・G111度目の挑戦で初勝利を手にした。父・横山典騎手は98年にセイウンスカイで制しており、史上3組目の皐月賞父子制覇となった。デビュー5年目の4月でのJRA・G1勝利は、5年目11月のエリザベス女王杯(キョウエイタップ)を制した父より早い時期での達成となった。

クラシックは始まったばかり。世代トップの無敗街道はどこまで続くのか目が離せない。

▼エフフォーリア▽父 エピファネイア▽母 ケイティーズハート(ハーツクライ)▽牡3▽馬主 (有)キャロットファーム▽調教師 鹿戸雄一(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 4戦4勝▽主な勝ち鞍 21年共同通信杯(G3)、皐月賞(G1)▽馬名の由来 強い幸福感(ギリシャ語)。母名より連想

 [2021年04月18日 15時45分]

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