モレイラ騎手が去った香港競馬、誰が勝ち星伸ばすか

街を歩いていたら・・・毛の薄い方を連想してつい撮っちゃいました
街を歩いていたら・・・毛の薄い方を連想してつい撮っちゃいました

ジョアン・モレイラ騎手(34)が去った香港競馬の新シーズン(2018/19年シーズン)が9月2日のシャティン競馬場開催からスタートします。

香港ではモレイラ騎手を筆頭に02年から現地騎乗していたブレッド・プレブル騎手(40)とオリビエ・ドゥルーズ騎手(45)の両ベテランや、香港で2シーズンを過ごしたトミー・ペリー騎手(27)などの外国人騎手が新シーズンのライセンス更新をせず。14年に移籍し、モレイラ騎手や昨シーズンのチャンピオンとなったザック・パートン騎手を追う立場にあったナッシュ・ローウィラー騎手も今年4月の八百長スキャンダルのペナルティーを受けて来年の7月25日まで騎乗停止処分を受けていて実質、今シーズンの騎乗はできません。これに加えて地元出身で人気者だった女性騎手のチョン・カー・ケイ騎手もプライベートな問題で騎手引退と、人気騎手の多くがいなくなる異常事態となっています。

ちなみに昨シーズンの香港ジョッキーリーディングは以下の通り。香港競馬を去る※印の騎手の勝ち星の合計は229勝。今シーズンからは南アフリカから有望な若手騎手も参戦しますが、残った中で誰が勝ち星を伸ばすかに興味が集まります。

1位ザック・パートン 136勝

2位※ジョアン・モレイラ134勝

3位カリス・ティータン 52勝

4位※ナッシュ・ローウィラー 40勝

5位チャドレー・スコフィールド 38勝

6位カ・チュン・リュング 37勝

7位マシュー・ポーン 35勝

8位ウンベルト・リスポリ 31勝

9位ダグラス・ホワイト 28勝

10位ニック・カラン 25勝

15位※トミー・ペリー 20勝

16位※ブレッド・プレブル 20勝

20位※オリビエ・ドゥルーズ 15勝

香港ジョッキークラブ(HKJC)は8月28日に中国広東省に建設していた従化(ツォンファー)競馬場をオープンさせました。HKJCの新たな調教拠点となる広大な競馬場は、香港のシャティン競馬場から北へ200キロメートルほどの広州市従化区にあり、広さは150万平方メートルで東京ドーム約32個分。メインコースとなる右回りの芝コースは1周2000メートルで直線は約400メートル。その内側に2つのオールウエザートラックがあり、レイアウトはシャティン競馬場に似せています。敷地の一角には全長1100メートルの芝の坂路コースも設けられていて、当面はHKJCの所属馬のためのトレセンとして使用されますが、来年3月には馬券発売を伴わない競馬も行われる予定です。

HKJCがこの施設に投じた金額は実に37億香港ドル(約526億円)。ただでは起きないHKJCですから、これは近い将来に解禁されるであろう中国本土での(馬券発売を伴う)競馬をにらんでの先行投資であることは明らか。もしかしたら現在の水曜にハッピーバレーでナイター開催、土、日のどちらかにシャティンという2つの競馬場を使っての開催からツォンファー競馬場を加えて3つの競馬場のローテーションで、開催日数の増加と(HKJCの悲願にもなっていた)通年開催へつなげる布石という見方も出来そうです。

中国では南シナ海にあるリゾート地の海南島にも競馬場建設計画があり、中国の大金持ちが出資する競馬組合のチャイナホースクラブ(今年の米3冠馬ジャスティファイなど著名馬を多数所有)は内モンゴル自治区に自前の競馬場を所有しています。香港競馬とともに変化の速い中国の動きからも目が離せません。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2018年8月31日現在のものです。

 [2018年08月31日 15時44分]

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