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<セレクトセール2021>◇2日目◇当歳馬セッション◇13日◇北海道・苫小牧市
2日目は当歳馬241頭(うち欠場11頭)が上場され、先日種牡馬引退が発表されたハーツクライの最終世代となる産駒が3頭登場。海外G1馬リアルスティール、ラヴズオンリーユーの弟にあたるラヴズオンリーミーの21(牡)は2億8000万円、シーズアタイガーの21(牝)とラブリーベルナデットの21(牡)も2億円で落札された。
また、牡馬クラシックで全て3着以内に好走したヴェロックスの半弟セルキスの21(牡、父キズナ)は、セレクトセール史上6位の4億1000万円で落札。新種牡馬レイデオロは15頭が上場し、5頭が億超えで取引された。
この日は上場230頭中213頭が落札(落札率92・6%)、1頭当たりの平均落札額は5128万円。落札総額109億2300万円は、19年を抜いてレコード。1億円以上の高額取引馬は24頭にのぼり、19年の20頭を超え当歳馬セッション過去最多。2日間の落札総額は225億6100万円で19年(205億1600万円)を上回り、これもレコードとなった。
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◆当歳馬セッション高額取引馬ベスト5
順位 | 上場馬名(性) | 購買価格 | 購買者(敬称略) |
---|---|---|---|
1 | セルキスの21(牡) | 4億1000万円 | 小笹芳央 |
2 | ヤンキーローズの21(牡) | 3億7000万円 | (株)ダノックス |
3 | ラヴズオンリーミーの21(牡) | 2億8000万円 | 三木正浩 |
4 | コールバックの21(牡) | 2億4000万円 | (株)サラブレッドクラブライオン |
5 | アルテリテの21(牡) | 2億2000万円 | Y's consignment sales |
今年のセール最後の上場馬は新種牡馬レイデオロ。母はフィリーズレビューなど重賞4勝。一声目は5000万円のコール。200万円刻みで値が上がり、1億円を突破。最後は1億5000万円で藤田晋氏が落札。藤田氏は2日間合わせて11頭のミリオンホースを落札した。
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父レイデオロ、母の兄に高松宮記念馬オレハマッテルゼ。5400万円で(有)ウエストヒルズが落札。
父モーリス、母の兄にG1・7勝馬ディープインパクト。6600万円でカンパニー、アリストテレスなど所有の近藤英子氏が落札。
父リオンディーズ、母系はローズバド、ローズキングダムなどバラ一族。9600万円でファインルージュ所有の六井元一氏が落札。
父サトノダイヤモンド、母は米G1・2勝馬。6400万円で山田商事が落札。
父は米年度代表馬のブリックスアンドモルタル。母の兄にG1・7勝馬ディープインパクト。この日23頭目の億超えは、1億500万円でステラヴェローチェなど所有の大野剛嗣氏が落札。
父レイデオロ。母の全姉にオークス、秋華賞馬ミッキークイーン。2500万円からスタートし、1億4500万円で寺田千代乃氏が落札。レイデオロ産駒は4頭目のミリオンホース。
父モーリス。母のきょうだいに重賞勝ち馬3頭。祖母の兄にG1・3勝馬マンハッタンカフェ。6400万円で雅苑興業が落札。
父エピファネイア。母の妹に桜花賞馬ジュエラー。8000万円で鈴木剛史氏が落札。
父キズナ。兄に皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞3着のヴェロックス。6600万円から一気に1億円のコール。さらに2億、3億と値は上がり続け、この日最高額となる4億1000万円で小笹芳央氏が落札。小笹氏はこれで3頭目のミリオンホース。
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父サトノアラジン。兄に青葉賞勝ち、ダービー3着馬アドミラブル。9600万円で藤田晋氏が落札。
父キズナ。祖母は重賞勝ち馬バウンスシャッセ、コントラチェック輩出のリッチダンサー。億超えにはわずかに届かなかったものの、9800万円でスカイホースクラブが落札。
父レイデオロ。母の全きょうだいにタッチングスピーチ、サトノルークスがいる血統。3000万円スタートも声がかかり続け、この日20頭目の億超え。1億8000万円で国本哲秀氏がこの日2頭目のミリオンホースを落札。
父ロードカナロア。母は豪2歳、3歳牝馬チャンピオン。7000万円からスタートも2声目で3億円のコール。さらに値は上がり、ここまで最高額の3億7000万円で(株)ダノックスが落札。
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最終のハーツクライ産駒が上場。母は米芝重賞を3勝。3500万円スタートから、5頭目の2億円台となる2億円ちょうどで、2頭続けて藤田晋氏がミリオンホースを落札。この日上場されたハーツクライ産駒3頭はいずれも2億円台で取引された。
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父サトノダイヤモンド。母はアルゼンチンの2歳牝馬チャンピオン。この日17頭目の億超えとなる1億8000万円で藤田晋氏が落札。
父モーリス。母は米芝G1・2勝馬で、母父ガリレオ。4000万円からスタートし、1億3000万円で「アドマイヤ」の冠名でおなじみ近藤旬子氏が落札。
父ロードカナロア。母は米G1馬。半兄にアルジャンナ、今年デビュー勝ちしたコマンドライン。8400万円で(株)キーファーズが落札。
父は新種牡馬の米年度代表馬ブリックスアンドモルタル。母の全兄にG1・3勝馬マンハッタンカフェ。9000万円で「スワーヴ」の冠名でおなじみ(株)NICKSが落札。
父ドゥラメンテ。母はカナダ古牝馬チャンピオン。3000万円スタートもこの日15頭目の億超え。「ショウナン」の冠名でおなじみ国本哲秀氏が1億500万円で落札。
父は米国の芝、ダートG1勝ちで初年度産駒となるヨシダ。2000万円で阿部友弘氏が落札。
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父サトノダイヤモンド。母は米G1勝ち馬で、ディープ×母父ティズワンダフルはアルジャンナ、コマンドラインと同配合。2500万円スタートから徐々に値を上げ、1億3000万円で小笹芳央氏は2頭目のミリオンホースを落札。
父エピファネイア。母の全姉は無敗牝馬3冠デアリングタクト輩出のデアリングバードという血統。2頭連続の億超えとなる1億1500万円で廣崎利洋HD(株)が落札。
父キズナ。兄に今年の日刊スポーツ賞シンザン記念を制したピクシーナイト。4000万円から始まり、着実に値を上げ1億円ちょうどで「ジュン」の冠名でおなじみ河合純二氏が落札。
父エピファネイア。母は米芝G1勝ち馬。5000万円から始まり、この日11頭目の億超えを果たすと、さらに値は高騰。最後は2億2000万円でY's consignment salesが落札。
父はラストクロップとなるハーツクライ。きょうだいにリアルスティール、ラヴズオンリーユーのG1馬2頭。1億円からスタートし、500万円刻みであっという間に2億円を突破。2億円台から1000万刻みとなり、最後は2億8000万円で三木正浩氏が落札。
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父はジャパンCを制した初年度産駒のシュヴァルグラン。兄に重賞勝ち馬サトノラーゼン、サトノクロニクル。3800万円で(株)レッドマジックが落札。
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父リアルスティール、祖母がG1・7勝馬ウオッカのダービー血統は、9000万円で廣崎利洋HD(株)が落札。
父キズナ。姉に阪神JF勝ち馬ダノンファンタジー。5000万円からスタートし、9頭目の億超え。1億1500万円でスカイホースクラブが落札。
父ロードカナロア。祖母は米G1勝ち馬で、母の姉にファンタジーS勝ち馬ミスエルテ。9200万円でダブルリバティが落札。
父は米史上2頭目の無敗3冠馬ジャスティファイ。母はBCジュベナイルフィリーズ勝ち馬の良血。この日8頭目の億超えとなる1億3500円で三木正浩氏が落札。
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この世代が最終世代となるハーツクライ産駒の1頭。1つ上の全兄は昨年当歳馬セッション2億7000万円で落札。5000万円から着実に値を上げ、この日2頭目の2億円台となる2億円ちょうどで金子真人ホールディングス(株)が落札。
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父は米年度代表馬アメリカンファラオ。母父に偉大な種牡馬ガリレオ。3000万円からスタートし、1億5000万円で(株)ダノックスがこの日2頭目のミリオンホースを落札。
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父は初年度産駒のレイデオロ。兄に重賞勝ち馬ブラックスピネル。4000万円から始まり、この日5頭目の億超え。1億8000万円で小笹芳央氏が落札。
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父モーリス。母の全妹に重賞3勝馬プリモシーン。9000万円でDMM.comが落札。
今セール唯一の上場馬となる父フランケル。母は米G1勝ち馬。順調に値を伸ばすと、この日初めて2億を超え、2億4000万円で(株)サラブレッドクラブライオンが落札。
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父は今年ダービーを制したシャフリヤールの全兄で、初年度産駒のアルアイン。母のきょうだいにも重賞勝ち馬。3900万円で村野康司氏が落札。
アルアイン産駒ダノンフローラの21は3900万円詳細記事
父ドゥラメンテ。母はアルゼンチンG1勝ち馬。9000万円で「バローズ」の冠名でおなじみ猪熊広次氏が落札。
父エピファネイア。母の姉にG1・7勝馬ジェンティルドンナ。9200万円で「ミッキー」の冠名でおなじみ野田みづき氏が落札。
父ドレフォン。きょうだいに重賞勝ち馬マウントロブソン、ミヤマザクラ。3200万円できょうだいも所有する金子真人ホールディングス(株)が落札。
父ドゥラメンテ。母は米芝G1・2勝馬。4000万円からスタートし、この日3頭目の億超え。1億500万円で金子真人ホールディングス(株)が落札。
父はBCターフ勝ちなど米年度代表馬のブリックスアンドモルタル。4600万円で「ヒシ」の冠名でおなじみ阿部雅英氏が落札。
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父キズナ。母は愛オークス、オペラ賞の勝ち馬。5000万円からスタートし、この日2頭目の億超え。活発な声がけが続き、1億5000万円でサイバーエージェント社長の藤田晋氏が落札。
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父リアルスティール。姉にオークス、秋華賞馬ミッキークイーン。2500万円から始まり、(有)シルク・ホースクラブがワンビットで落札。
父はジャパンCを制したスワーヴリチャードの初年度産駒。姉に今年の桜花賞3着馬ファインルージュ。半兄は昨日の1歳馬セッション1億1500万円で落札された。1800万円からスタートし、5800万円で「ホウオウ」の冠名でおなじみ小笹芳央氏が落札。
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昨日1歳馬セッション3億円で落札された半弟が登場。父は当世代が初年度産駒のダービー馬レイデオロ。母はBCフィリー&メアスプリント勝ち馬。一声目は5000万円のコール。200万円ずつ値が上がり、今日もトップバッターから億超え。1億5000万円で「ダノン」の冠名でおなじみ(株)ダノックスが落札。
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[2021年07月13日 20時14分]