ムーちゃんは日本でお正月 憧れ武豊の偉大さ感じたシンザン記念

22年12月28日、ホープフルS 優勝インタビューを終えファンの声援にガッツポーズで応えるムルザバエフ騎手
22年12月28日、ホープフルS 優勝インタビューを終えファンの声援にガッツポーズで応えるムルザバエフ騎手

こんにちは。今年1年もよろしくお願いします。

競馬は去年のホープフルS後から8日後の5日に、2023年が開幕とあまり休みがなく、あっという間にシーズンが始まった印象が強いですが、年明けから素晴らしいレースが東西で行われました。

昨年末から通訳を務めているムルザバエフ騎手を、私は「ムーちゃん」と呼んでいるので、ここからはムーちゃんと呼ばせていただきます(笑い)。

22年JRA最後のG1をムーちゃんとともに勝利出来たことが、大きな驚きと素晴らしい喜びを味わうことが出来ました。着差が鼻差だけに、レース直後は負けていると思い、どうムーちゃんの悔しい気持ちを受け止めてあげるのかを考えていましたが、スローモーションの映像が映されると、態勢が変わっていました。勝利を確信した時は、ムーちゃんの執念の勝利に感動し、検量室へ戻って来た時に結果を伝えました。馬上で立ち上がるほどの歓喜の声を上げてる姿を見て、うれしかったです。その後ムーちゃんは帰国せず、わが家で日本のお正月を経験しました。1月7日から3月5日までの2カ月間のJRA短期騎手免許を取得し、早速2勝と幸先のいいスタートが出来たと思います。

8日に中京競馬場で行われたシンザン記念では、ペースセッティングに騎乗して果敢な積極策で2着となりました。憧れの武豊騎手とたたき合いの接戦ができ、敗れた悔しさに加えて喜びも感じていました。レース後に武豊騎手が37年連続JRA重賞勝利という話をしていた時に、豊さんが「ムーちゃんの生まれる前から勝っているよ」と話が進み、ムーちゃんは「全ての日本のG1レースを勝ちましたか」と質問をすると「ホープフルステークスを勝っていない」と聞いて、「あっ、それ自分が去年勝ったレースだ」と笑い、武豊さんは笑顔で対応してくださりました。改めてレジェンドの偉大さを一緒に感じた時でした。

ここからの2カ月、ムーちゃんに毎週のように競馬ファンの皆さまが喜ぶような活躍が出来るよう頑張ってもらうので、応援のほどよろしくお願いします。今年も海外遠征や外国人騎手、海外競馬の話を中心に、お話をしたいと思うのでぜひ読んで下さい。

(レースホースコーディネーター)

 [2023年01月10日 13時11分]

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