大注目ノーザンF空港育成馬厳選10頭/POG

現3歳世代のG1はノーザンファーム空港育成馬を中心に回っていました。4戦4勝で皐月賞を制したエフフォーリア(牡3、鹿戸、父エピファネイア)、5戦5勝で桜花賞を制したソダシ(牝3、須貝、父クロフネ)、3戦3勝でホープフルSを勝った20年最優秀2歳牡馬ダノンザキッド(牡3、安田隆、父ジャスタウェイ)も同牧場の育成馬です。さらに、11年牡馬3冠馬オルフェーヴル、12年牝馬3冠馬ジェンティルドンナもこちらの牧場で力を蓄えた馬たちでした。今年もスター候補を何十頭も擁しています。牡牝合わせた厳選10頭を当欄で紹介したいと思います。

◆ショウナンアデイブ(牡、高野、父ディープインパクト、母シーヴ)は20年セレクトセールにて同年最高、1歳部門史上最高落札額となる5億1000万円(税抜き)にて落札されました。半姉キャサリンソフィアは16年ケンタッキーオークス勝ち馬です。7月ごろの本州移動、10月デビューが予定されています。ノーザンファーム空港の高見優也厩舎長は「値段なりのいい馬。雰囲気が違いますね」と風格ある姿、動きにほれ込んでいました。

◆フォエヴァーダーリングの19(牡、矢作、父ディープインパクト、母フォエヴァーダーリング)も20年セレクトセールにて高額取引された馬。4億円(税抜き)で落札されています。1歳上のフランケル産駒モンファボリが昨夏、函館でレコード勝ちのデビューを飾ったのは記憶に新しいと思います。近親にはゼンノロブロイなど、活躍馬が多数。父がディープインパクトに替わって、どんな走りをするか注目です。ノーザンファーム空港の足立稔厩舎長も「動きはめちゃくちゃいいですね。ムキムキのディープインパクト産駒ということで、以前はトモが甘いところもありましたが、力強さも出てきました」とみなぎるパワーを感じ取っています。距離は中距離までもちそうで、夏デビューを予定しています。

◆サリエラ(牝、国枝、父ディープインパクト、母サロミナ)はデビュー3連勝で朝日杯FSを制し、皐月賞&ダービーでコントレイルの2着に入ったサリオスの半妹です。サイズはそのサリオスより100キロほど少ない420キロ程度の小型馬で、国枝師は「小柄な牝馬で少し遅れるかもしれない」と成長を待つ姿勢。しかしながら、牧場関係者からは「オーラを感じさせる」との声も上がっていました。全姉サラキアもそこまで馬格があるタイプではなかったので、今後の“進化”に期待です。

◆コリエンテス(牡、堀、父ディープインパクト、母イスパニダ)はノーザンファーム空港の佐々木淳吏厩舎長が「全身バネといった感じ」と絶賛した逸材です。母はアルゼンチンの1000ギニー優勝馬。馬主のシルクレーシングでは1億円(1口20万円)で募集されました。5月5日に美浦へ入厩し、ゲート試験合格に向けて調教を進めています。

◆ロムネヤ(牝、国枝、父ディープインパクト、母ヤンキーローズ)は母がオーストラリアの2歳牝馬チャンピオン。仕上がりの早いディープ産駒ですが、こちらはじっくり調教を進めていくそうです。国枝師は「しっかりしてくれば走りそうな雰囲気はあるよ」と長い目で成長を待ちます。ノーザンファーム空港の鈴木俊昭厩舎長によると、「いかにもディープインパクト産駒というスピード感のある、バネの利いた走りをします」とのこと。秋デビューが目標になります。

◆ヴィアルネッサンス(牝、木村、父ハーツクライ、母ヴィアメディチ)は半兄がアドマイヤマーズ。デビュー4連勝で18年朝日杯FSを勝ち、翌春のNHKマイルC、暮れの香港マイル優勝とマイル路線で活躍しました。スラッとしたバランスのいい馬体の持ち主です。木村師も「血統通りの活躍を期待しています」とデビューを心待ちにしています。

◆ブラジリアンソング(牡、加藤征、父キングカメハメハ、母ラスティングソング)は19年セレクトセール当歳部門で1億9000万円(税抜き)で取引されました。いとこにはヴィルシーナ、シュヴァルグラン、ヴィブロスのG1馬3きょうだいがいます。馬主のスリーエイチレーシング×加藤征師といえば、今年の京成杯を勝ったグラティアスがいます。

◆ディーンズリスター(牡、矢作、父ディープインパクト、母ラヴズオンリーミー)は矢作厩舎ゆかりの血統馬。全兄のリアルスティール、全姉のラヴズオンリーユーもG1を勝っています。ノーザンファーム空港の大木誠司厩舎長は「ぜひともクラシック戦線に乗ってほしい1頭」と大舞台進出を強く意識していました。デビューは秋を予定。矢作師も「馬はすばらしい。(兄と姉にも)劣らないと思います」と期待を寄せています。

◆アライバル(牡、栗田、父ハービンジャー、母クルミナル)の母は15年桜花賞2着、オークス3着。1歳上の半姉ククナはアルテミスSで2着に入り、桜花賞6着、オークス7着と善戦しました。栗田師は「姉よりも距離があった方がいいかもしれない。ストライドもしっかりしていますよ」とコメント。6月中のデビューを目指して、現在は美浦トレセンで調整が進んでいます。

◆ヴァンガーズハート(牡、鹿戸、父ハービンジャー、母ケイティーズハート)は4戦無敗の皐月賞馬エフフォーリアの半弟にあたります。21日に美浦トレセンに入厩したばかり。当面はゲート試験合格を目指し、合格後は再び放牧に出る予定となっています。父がエピファネイアからハービンジャーに替わったことで、より見栄えのする馬体の馬となっています。鹿戸師は「まだ動かしていないから走りはどうかわからないけどね。見た目はすごくいい。去年のこの時期のエフフォーリアより見栄えするよね。ひとまずゲート試験。合格したらすぐ(放牧へ)出すと思います」と、段階的に調整を進めていく方針であることを明かしていました。【極ウマPOG取材班】

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