ナイスネイチャの主戦騎手・松永昌博調教師「特に思い入れの深い馬。冥福を祈ります」
91~93年有馬記念で3年連続3着に入るなど、個性派として人気を集めたナイスネイチャ(せん)が30日、北海道浦河町の渡辺牧場で死亡した。35歳だった。認定NPO法人引退馬協会がホームページで発表した。
ナイスネイチャの主戦騎手だった松永昌博調教師 牧場からあまり具合が良くないと聞いていたし、最近の写真を見て、あまり毛づやが良くないなとも思っていた。亡くなったのはとても残念だけど、大往生だし、ここまでみんなにかわいがられてきたのだから、幸せな一生だったと思う。僕は母親のウラカワミユキにも乗っていたし、特に思い入れの深い馬だった。去年の夏に牧場へ会いに行ったのが(会った)最後だった。近々、北海道へお墓参りに行きたいと思っている。とにかく、今は冥福を祈ります。
◆母も長生き ナイスネイチャの母ウラカワミユキも長寿馬で、36歳まで生きた。引退後は渡辺牧場(北海道浦河町)で余生を過ごし、同馬の誕生日でもあった17年6月2日に生涯を閉じた。36歳0日の“馬生”は当時の国内サラブレッド牝馬の最高齢記録でもあった。現役時代は息子と同じ松永善晴厩舎に所属し、9戦3勝。84年チューリップ賞(当時は指定オープン競走)を制し、桜花賞(19着)にも出走した。引退後は母としてナイスネイチャなど11頭(うち1頭は地方)の競走馬を送り出した。