【コラム】ファントゥドリーム、アモーレイ、ネスト 米国競馬に「牝馬の時代」到来

世界の競走馬の頂点に立って引退、種牡馬入りしたフライトラインを筆頭に、ごっそりと抜けた牡馬陣を横目に現役続行を決めたトップクラス牝馬が米国古馬戦線を支えています。

11日のビホルダーマイルS(G1、ダート1600メートル、サンタアニタ)はこれを象徴する白熱した一戦になりました。

G1勝ちを含み年をまたいで4連勝して注目を集めたファントゥドリーム(牝4、父アロゲート)と、これをめがけて追い上げるアモーレイ(牝4、父アンクルモー)の一騎打ちは最後に頭だけ前に出たアモーレイが優勝。3連勝で新星誕生をアピールしました。

昨年のG1・BCディスタフを制して最優秀古牝馬に輝いた女王マラサートこそ繁殖入りとなったものの、好勝負を繰り広げた新鋭の2頭を含めて今年の古牝馬の層の厚さは異例とも言えるものです。

その代表は昨年、CCAオークスなど3つのG1を制し、牡馬に挑んだG1ベルモントSでも2着して最優秀3歳牝馬に選ばれたネスト(牝4、父カーリン)。BCディスタフ(4着)ではマラサートの後塵(こうじん)を拝しましたが、この世代での実力はピカイチ。春の始動を目指して調教が再開されています。G1ケンタッキーオークスに優勝したシークレットオース(牝4、父アロゲート)は11日のアゼリS(G2、ダート1700メートル)で復帰戦を勝利。幸先の良いスタートを切りました。21年の最優秀2歳牝馬で通算8戦6勝のエコーズールー(牝4、父ガンランナー)も6月のG1オグデンフィップスSでカムバックが報じられています。短距離路線では昨年のG1・BCフィリー&メアスプリントなどシーズン4戦不敗(通算7戦6勝)で、最優秀牝馬スプリントに輝いたグッドナイトオリーブ(牝5、父ゴーストザッパー)がにらみを利かせていて、目立つのは元気な牝馬ばかり。

「牝馬の時代」は現在の米国競馬にこそ当てはまっているようです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

  1. お得な新入会プラン登場! 競馬情報サイト【極ウマ・プレミアム】
  2. 競馬予想に【ニッカンAI予想アプリ】

週末は予想に使えるLIVEサンプル

おすすめ情報PR

お問い合わせ

03-4434-2387(平日10〜18時)

media_race@nikkansports.co.jp

◆ご注意 メールでお問い合わせの方は上記アドレスからのメールを受信できる設定にしてください。回答の返信メールが届かないケースが多く発生しております。ご注意ください。また、ニッカンID以外のログイン及び決済関連については、各関連会社へお問い合わせ下さい。

よくあるお問い合わせ