【コラム】米3冠競走第2戦「プリークネスS」 米競馬レジェンドが送る“紅一点”

21日に行われる米国3冠競走の第2関門、G1プリークネスS(ピムリコ、ダート1900メートル)の出走馬と枠順が決まりました。

ケンタッキーダービーを最低人気で制したリッチストライクは来月11日のG1ベルモントS(ベルモントパーク、ダート2400メートル)に備えて、ここを回避。出走馬は一気に少なくなって9頭となり、ケンタッキーダービーからの参戦は2着したエピセンターなど3頭にとどまっています。

人気はケンタッキーダービーでも1番人気だったエピセンターが集めていますが、注目はG1ケンタッキーオークス(チャーチルダウンズ、ダート1800メートル)を制して、紅一点として牡馬に挑むシークレットオース(牝3、父アロゲート)です。

86歳の現在も一線級で活躍する米国競馬界の“レジェンド”ウェイン・ルーカス調教師の管理馬で、ここまで8戦5勝。6日のケンタッキーオークスではL・サエス騎手を鞍上に、14頭立ての8番手追走から直線入り口で先頭に立って1番人気のネストに2馬身差をつけました。

血統は父が初年度産駒の活躍で昨年の2歳チャンピオンサイアーに輝いたアロゲート。母の一族からは桜花賞、オークスを制した名牝メジロラモーヌも出ています。

牝馬のウイニングカラーズで88年のケンタッキーダービーを制した実績を持つルーカス師は、シークレットオースの力量を高く評価しています。2月のG3ハニービーSを7馬身半差で圧勝した後は、ケンタッキーダービーへの参戦プランが温められていました。

これは牡馬へのテスト挑戦となった4月のG1アーカンソーダービーの敗戦(サイバーナイフの3着)で立ち消えになりましたが、G1タイトルをつかんだ今回は、満を持してのチャレンジです。

第2次世界大戦以降プリークネスSの牝馬による優勝は、09年レイチェルアレクサンドラと20年のスイススカイダイバーだけです。

牡馬を倒して箔(はく)がつけば繁殖牝馬としての評価も大きく上がることは間違いありません。一昨年の覇者スイススカイダイバーは、後に上場されたセリで470万ドル(約6億1100万円)の高値でノーザンファーム代表の吉田勝己氏に売却されています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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