当面は無観客 英国平地シーズン開幕/コラム

英国の平地シーズンが27日のドンカスター競馬場開催からスタートしました。

英国の競馬統括団体のBHAは29日から出走馬主の競馬場入場を認め、その後は国が定めたガイドラインに従って5月17日から数を限定してファンの入場を再開。新型コロナウイルスのワクチン接種が順調に進めば国の法的規制解除にのっとって、6月21日にすべてのファンが競馬場に戻ることになっています。

正式な日程の発表はまだですが、例年通りのスケジュールであれば牡馬クラシックの幕開けとなる英2000ギニー(G1、芝1600メートル、ニューマーケット)は5月1日に開催され、フランスの2000ギニーにあたるプールデッセデプーラン(G1、芝1600メートル、パリロンシャン)は翌週の5月9日。英2000ギニーから3週後の5月22日には愛2000ギニー(G1、芝1600メートル、カラ)が行われます。

コロナ禍によって昨年は7月にずれ込んだ英ダービー(G1、芝2410メートル)は例年通りに戻されて6月5日予定。牝馬のクラシックも5月2日の英1000ギニー(G1、芝1600メートル、ニューマーケット)から順次スタートします。

昨年、日本のホープフルSにあたるフランスのクリテリウムアンテルナシオナル(G1、芝1600メートル)を制したヴァンゴッホが欧州2歳牡馬チャンピオンの座に就きましたが、不良馬場での戴冠だったこともあってか英国のブックメーカー各社の評価は低く、英2000ギニーの前売りでは単勝25倍前後と人気がありません。

混迷の2歳戦線に区切りをつけて、近づくクラシックで輝きを増しているのはスターホースめじろ押しのA・オブライエン厩舎の馬です。英2000ギニーの最有力馬バトルグラウンドは父が米国の人気種牡馬ウォーフロント、母はBCターフ、凱旋門賞を制した名牝ファウンドという超良血。2歳時はヴィンテージS(G2、芝1400メートル)など4戦2勝。米国に遠征したBCジュヴェナイルターフ(G1、芝1600メートル)は小回り馬場で追い込みきれず2着でしたが、スター性もあって前売りオッズは頭ひとつ抜けた9倍になっています。

ライバルは同厩舎のG1ウイナー、セントマークスバシリカ。長男のJ・オブライエン厩舎に所属する快速馬、サンダームーンも優勝候補に挙げられています。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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