V3中ビュイックが今年も怖い馬に/ドバイシーマC
ドバイシーマクラシック(G1、芝2410メートル、27日=メイダン)で同レース4連覇を狙うのが、ゴドルフィンの主戦騎手、ウィリアム・ビュイック(32)だ。
17年はゴスデン厩舎のジャックホブス、18年、19年はアップルビー厩舎のホークビル、オールドペルシアンでこのレースを制している。まだ、ゴドルフィンの主戦になる前の10年にはゴスデン厩舎のダーレミで日本のブエナビスタを撃破。短期免許で日本のファンにおなじみのジョッキーだが、ゴドルフィンの地元ドバイでは「日本馬キラー」になっている。シーマC4勝は3勝のランフランコ・デットーリを抑え、単独最多勝だ。
今年はウォルトンストリート(セン7、C・アップルビー、父ケープクロス)とコンビを組む。前走のG2ドバイシティオブゴールドでようやく重賞初制覇の遅咲き。ただ、2走前のリステッド競走(ドバイレーシングクラブクラシック)に続き、2戦連続で2分26秒8のコースレコードをマークし、本格化を見せている怖い馬だ。
前哨戦のドバイシティオブゴールドを快勝後、ビュイック騎手はウォルトンストリートを次のように語っている。「彼は今、本当にいい状態ですし、厩舎がよく仕上げてくれています。年齢を重ねていますが、特別に愛され、ケアをしてもらっていますね。いい走りをしているし、幸せな馬だと思います。少しスタートがゆっくりだったので心配しましたが、いいピッチで走っていて、いいレースができました。レースでは乗りやすい馬で何の不満もありません。シーマクラシックへつながるレースですけど、ホークビルやオールドペルシアンが勝ったときに比べると、実績が足りません。そのレベルへ行くためにはすべきことがたくさんありますが、彼もしっかり成長しています」。クロノジェネシスとラヴズオンリーユーという日本の牝馬2頭は今年も青い勝負服、ビュイックとウォルトンストリートが立ちはだかる。(情報提供・ドバイレーシングクラブ)