敗戦もストラディバリウスは凱旋門賞へ/フォワ賞
<フォワ賞>◇13日=パリロンシャン(フランス)◇G2◇芝2400メートル◇4歳上◇出走6頭
英国から遠征した最強ステイヤー、ストラディバリウス(牡6、J・ゴスデン、父シーザスターズ)は首差2着に敗れたが、レース後、管理するジョン・ゴスデン師は本番の凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月4日=パリロンシャン)への参戦に前向きな姿勢を示した。
昨年の英ダービー馬アンソニーヴァンダイク(牡4、A・オブライエン、父ガリレオ)がマイペースの逃げ。ストラディバリウスは2番手を進み、6頭横一線となった追い比べで最後まで勝ち馬を捉えることはできなかったが、陣営はレース内容に及第点を与えている。
レーシングポスト電子版によると、ゴスデン師は「彼の走りはトライアルとしては十分なものでした。ハードなレースにはならなかったし、フィニッシュも良かった。凱旋門賞でここへ戻ってくることに何のためらいもありません」とコメントしている。
アスコットゴールドカップ3連覇など歴史的な名ステイヤーではあるが、今回が24戦目で初めて英国以外での競馬。「初めて外国での競馬だったので輸送や馬場をどう克服するかなど、試験的なレースでした」とゴスデン師。圧倒的な人気に応えることはできなかったが、凱旋門賞本番への収穫は大きかったようだ。オーナーのビヨン・ニールセン氏は「ジョン(ゴスデン師)がどう判断するか」と語り、「凱旋門賞のペースは彼に合うと思います」と本番ではハイペースの持久力勝負になることを期待している。
ブックメーカー各社も依然として凱旋門賞のオッズを残したまま。同厩舎の女王エネイブルとの直接対決となるのか。鞍上が誰になるのか。今後のストラディバリウスの動向に注目が集まる。