ブラストワンピース調整ピッチ上がってきた/大阪杯
<大阪杯:1週前追い切り>
大阪杯(G1、芝2000メートル、4月5日=阪神)の1週前追い切りが26日行われ、凱旋門賞帰り初戦のAJCCを制したブラストワンピース(牡5、大竹)が併せ馬でいっぱいに追われた。馬体には少し余裕もあるが、力強い走りで半馬身先着。一昨年の有馬記念以来、2つめのG1制覇へ態勢は整いつつある。
ブラストワンピースが軽やかに3、4コーナーを回った。ウッドコースで2馬身先行するハルサカエ(古馬3勝クラス)に馬なりのままついていく。この日一番の評価ポイントが、ここだ。大竹師は「いつももたつくところで、抑えたまま行けたのが良かった。1回使っている分もあるのかな」と笑顔を見せた。
直線は馬なりのパートナーに対して、ステッキ3発入る内容で半馬身先着。ゴール後もしばらく強めに流して負荷をかけた。時計は6ハロン81秒5-12秒5。「先週ほどではないが、まだドタドタ感はある」と言うように、25日の時点で556キロ(前走546キロ)。まだ少し余裕はあるが、週末の坂路、来週の最終追いできっちり仕上がるはずだ。
昨年の大阪杯(6着)はスローペースでポジションも後ろと展開が向かなかった。阪神内回り2000メートルが鍵になるが「小回りの札幌(札幌記念)でも勝っているので」と気にしていない。万全の態勢へ、グランプリホースの調整ピッチが上がってきた。【水島晴之】