愛チャンピオンS、決め手自慢が活躍/コラム

愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、日本時間15日午前0時15分発走予定)は、国際競馬統括機関連盟(IFHA)が毎年年頭に発表する「世界のトップ100G1レース」で1位になったこともある欧州のビッグレースです。歴代の勝ち馬には84年サドラーズウェルズ、00年ジャイアンツコーズウェイ、09年シーザスターズなどのビッグネームが名を連ね、将来の種牡馬、繁殖牝馬を選抜するための重要なレースになっています。今年は最初の登録こそ30頭を超えていましたが、本番が近づくにつれて回避馬が続出。現段階で出否未定馬を含めて10頭未満に絞られています。

舞台となるレパーズタウン競馬場は1周約2800メートルの左回りコース。芝2000メートルの愛チャンピオンSは向正面にかかる最初のコーナーの途中からスタート。すぐ左にカーブして約600メートルのバックストレッチを経て、大きなコーナーを回って約400メートルの直線で雌雄を決します。

直線距離としてはアイルランドの2大競馬場であるカラ競馬場の600メートルと比べてもかなり短いです。しかし昨年の勝ち馬ロアリングライオンは5番手から差し切り勝ち、一昨年のデコレイテッドナイトは10頭立てのしんがりから強襲と決め手に優れた馬の活躍が目立っています。

今回注目されるのは、ここ2戦とも女王エネイブルの連続2着のマジカル(牝4、A・オブライエン)、3走前の英ダービーに優勝したアンソニーヴァンダイク(牡3、A・オブライエン)、エネイブルと同じK・アブドゥラ殿下所有の上がり馬ヘッドマン(牡3、チャールトン)、英ダービー2着馬でレパーズタウンで行われた前走デズモンドS(G3)を勝ってここに臨むマッドムーン(牡3、プレンダガスト)、そしてナッソーS優勝の勢いに乗って英国3戦目に挑むディアドラ(牝5、橋田)の5頭です。

ディアドラと同じ5歳牝馬による優勝は、83年スタネーラ、87年トリプティク、12年スノーフェアリーの3頭。どれも日本で強さを見せつけた馬という点で共通しています。【奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)

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