JRA、検査する時間なく飼料使用した156頭除外

15日早朝に、競走馬に供用されている飼料から禁止薬物が検出されたことについて、JRAは同日昼に東京、阪神、函館の各場で報道陣向けの説明会を行った。

函館ではJRAの菊田淳裁決委員らが経緯を説明した。

菊田淳裁決委員 トレセンに納入するものについては、競走馬理化学研究所で検査をして、禁止薬物が陰性であることを確認した上で販売することになっている。だが、「グリーンカル」が禁止薬物「テオブロミン」を含んでいるロットが、すでに販売されているということが判明しました。「グリーンカル」を摂取した可能性のある出走予定馬について、本来であれば出走前に検体をとって陰性を証明した上で、走らせるということをやりたかったが、時間的に余裕がなかった。なので、今回については少しでも摂取した可能性がある全ての馬について、競馬の公正を確保すべく競走除外という形にさせていただいた。公正確保した上でなんとか競馬を行えると判断した。

禁止薬物が検出されたのはサプリメントの一種である競走馬用のカルシウム剤「グリーンカル」。その袋には禁止薬物検査で陰性反応が出たことが明記されていながらも、血管拡張や利尿作用などの効果がある禁止薬物「テオブロミン」が検出されていた。本来は検査によって陰性が確認された後に製造業者から販売業者に渡るべきものが、陰性確認前に流通したという。菊田裁決委員は「非常に残念なケース」と語った。

禁止薬物混入が発覚したのは14日夕方。競走馬理化学研究所が飼料添加物を製造している業者の製品検査をして、陽性反応が出た。その後、すぐに全ての「グリーンカル」を回収。同日午後10時過ぎに該当調教師に出走取り消し及び、競走除外が通達された。

JRAは公正確保の観点から15、16日の東京、阪神、函館の出走予定馬で、その飼料を使用していた東西28厩舎(美浦6厩舎、栗東22厩舎)の所属馬156頭(土曜72頭、日曜84頭)を競走除外としていた。来週以降の出走予定馬については出馬登録前に全頭、禁止薬物検査が行われる。

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