競走馬の飼料から禁止薬物検出、156頭が競走除外

JRAは15日、所属する競走馬に供用されている飼料から禁止薬物が検出されたことを発表した。

サプリメントの一種である競走馬用のカルシウム剤「グリーンカル」から、血管拡張や利尿作用などの効果がある禁止薬物「テオブロミン」が検出された。

JRAは公正確保の観点から15、16日の東京、阪神、函館の出走予定馬で、その飼料を使用していた所属馬156頭(土曜72頭、日曜84頭)を競走除外とした。3場合計の土日72競走には983頭が出走予定だったが、全体の約15%の馬が馬柱から消えることになる。

グリーンカルを購入、使用していたある調教師は「袋には禁止薬物が入っていない旨が明記されている。ありえない」と怒りをあらわにした。

日曜函館メインの函館スプリントS(G3、芝1200メートル、16日)では、人気確実のダノンスマッシュ(牡4、安田隆)など6頭、日曜東京メインのユニコーンS(G3、ダート1600メートル、16日)ではサトノギャロス(牡3、西園)、ロードグラディオ(牡3、西浦)の2頭が出走取り消しとなる。

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