地方競馬も新女性騎手誕生へ 浜尚美、母の夢叶えた
地方競馬第97期騎手課程の修了記者会見が9日、栃木県那須塩原市の地方競馬教養センターで行われた。2年間の訓練を経た騎手候補生は10人。14日に試験の合否発表、合格者は4月1日に免許が交付される。
地方競馬にも新たな女性騎手が誕生する。高知の浜尚美(17=那俄性)は、将来に悩んでいた中学時代、祖父の安治さんから言われた「騎手にならないか」の一言で進路を決めた。母の美枝子さんも安治さんに騎手を勧められたが、親戚の反対で断念。「藤田菜七子騎手や地方も女性騎手が出ているなかで『尚美、やってみないか』と言われて」と母の夢もかなえた。目標は「年間500鞍は騎乗したい。ファンや関係者に信頼される騎手になりたい」。まだあどけなさの残る笑顔で活躍を誓った。