クラシック取りへアドマイヤジャスタ発進/すみれS
G1ホープフルSで2着に好走したアドマイヤジャスタ(牡3、須貝)が始動する。24日阪神のすみれS(リステッド、芝2200メートル)にはクラシックを目指す有力3歳馬が集結。父に名馬ジャスタウェイ、半兄にオーストラリアG1のコーフィールドCを制したアドマイヤラクティを持つ良血馬アドマイヤジャスタも好発進できるか。
現時点で「クラシック番付」の前頭筆頭だ。タイトルを狙える位置にいるアドマイヤジャスタが今週、始動する。全休明けの火曜は坂路を15-15とやや強めに駆け上がった。さらりと走っただけで、このラップをマークするポテンシャル。「前哨戦だけに目いっぱいの仕上げではないけど状態はいい。体は少し大きくなっているんじゃないかな」とベテランの倉ケ崎四男厩務員はほほ笑む。
G1ホープフルSで2着に好走。2番手で流れに乗る上手なレース運びだった。騎乗したルメール騎手(今回は岩田騎手)は「これなら2000メートル以上でも大丈夫」とジャッジしている。倉ケ崎厩務員はこのレース前から担当になった。「扱いやすい馬」と人懐っこいパートナーを評する。父ジャスタウェイは14年ワールドベストレースホースランキング1位に選ばれた名馬だが、性格は温厚で「優等生だった」と須貝師は振り返る。それを受け継いでいるのだろう。
府中牝馬Sを2連覇したデアリングハートなど多くのオープン馬を手掛けた腕利き厩務員は「自分の経験をこの馬に伝えたい」。少し春めいた阪神で進歩した姿を見せたい。【岡本光男】
◆すみれS 例年、1回阪神の開幕週に行われる3歳馬のオープンクラスのレースで、今年から「リステッド」に格付け。距離が2200メートルであることからクラシックを目指す有力馬の参戦が多く、2年前に勝ったクリンチャーは皐月賞4着、菊花賞2着。同レース3着だったキセキが菊花賞を勝った。