アドマイヤマーズV見せた“男の意地”/朝日杯FS

<朝日杯FS>◇16日=阪神◇G1◇芝1600メートル◇2歳◇出走15頭

2番人気アドマイヤマーズ(牡、友道)が4戦全勝でG1を制した。直線で早めに抜け出し2着馬に2馬身差をつけた。M・デムーロ騎手(39)は朝日杯FS最多タイの4勝目。友道康夫師(55)は区切りのJRA・G1通算10勝目となった。今後は皐月賞(G1、芝2000メートル、4月14日=中山)が目標。38年ぶり牝馬制覇を狙った1番人気グランアレグリア(藤沢和)は3着に敗れた。

絶対に勝機は、逃さない。M・デムーロ騎手が、早々と勝負に出た。直線入り口。3番手を進んでいたアドマイヤマーズが、前を行く1番人気のグランアレグリアに並びかけた。

「先頭に立つのがちょっと早いかなと思った」と友道師は一瞬戸惑ったが、鞍上は「よーいどんの競馬は嫌だった。大事なG1。早めの方がいいと思った」。強い思いを込めて必死に追うと最後の急坂でさらに加速。38年ぶりの牝馬制覇を狙った強敵を競り落とし、外から迫るクリノガウディーも突き放した。

「早め先頭だったけど、全然問題なくて最後まで伸びました。素晴らしい馬。賢いし、頭がいい」。天才イタリアンは、朝日杯FS最多タイの4勝目を運んでくれた相棒を絶賛。友道師の管理馬エタリオウとのコンビで臨んだ菊花賞は鼻差2着に敗れていただけに「リベンジできて良かった」。師とのタッグでは初のG1制覇を喜んだ。

ワグネリアンでダービー2勝目を挙げた友道師にとっても、区切りのJRA・G1通算10勝目だ。今年の2歳戦はこれで16勝目。藤沢和師に2勝差をつけてトップに立つ。勝率47・1%、連対率67・6%は驚異的だ。「馬主さんや牧場の方がいい馬を預けてくれて感謝してます」と控えめに話すが、個々の特性に合わせて調教メニューを組み、無理せず育ててきた成果に違いない。

“男の意地”を見せ、無傷4連勝で2歳G1を制した。マーズの今後も夢が広がる。師は「今日の競馬を見ていても距離はもうちょっとあってもいけそう。来年の春はもう少し選択肢を広げて、まずは皐月賞を目指したい」とクラシック参戦を明言。鞍上も「もう少し成長したら最高だけど、成長してなくても十分です」と笑った。冷たい小雨が降る仁川の戦いを制し、来春は王道を歩む。【木村有三】

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