ルメール、アーモンドアイの最強証明だ/ジャパンC

ルメールの手綱で最強牝馬伝説が始まる。ジャパンC(G1、芝2400メートル、25日=東京)では、今年の3冠牝馬アーモンドアイ(牝3、国枝)が一身に注目を集める。主戦のクリストフ・ルメール騎手(39)は今年、JRAと統一を合わせてG1・9勝。年間勝利数では、武豊騎手しか達成していない200勝だけでなく、年間最多勝利記録まで射程圏に入れる。記録ずくめの1年を送る鞍上が、相棒アーモンドアイのすごさと、自身のこれまでの苦労、絶好調の現在について語った。【取材・構成=辻敦子】

3冠牝馬から最強馬へ。「今、日本で一番強い馬」とルメール騎手が絶賛するアーモンドアイが、4つ目のG1奪取に選んだ舞台はジャパンC。初めての古馬との対戦で、一線級の牡馬が相手だ。大きなハードルを簡単に跳んでしまうのか。注目が集まる。大一番を前に、ルメール騎手は自信たっぷりだ。

「アーモンドアイはマイクラッキングホースです。クラックというのは『すごい、すごい』という意味。日本語なら『はんぱな~い』みたいな。今回はビッグチャレンジ。でも彼女は特別で、ほとんど完璧な馬ですから、もっと大きなタイトルを取れると思います。何も怖くありません」

絶大な信頼を置いて挑む。前走の秋華賞はオークス以来、久々のレース。パドックやスタート前は興奮している様子だった。

「彼女はボクサーみたいですね。ビフォー、ファイト(試合前)で、ボクサーが怒っているのと同じです。でも競馬が始まると、よく分かっていますね。しっかり走ってくれます。いつもフルパワーを使います。精いっぱい走るので、レースが終わった後は疲れていますね」

ルメール騎手も常に全力、そして平常心だ。イライラしたり、人に当たっているシーンは見かけない。

「怒ることはないです。そういうキャラクター(性格)です。怒っても何も変わらないですからね。もちろん、勝てないこともあります。騎手の人生は難しい。競馬が良くなかったら、家に帰る時はうれしくない時もあります。でも、周りに怒っているのではなく、自分に怒っているんです」

今年はすでにJRAと統一を合わせてG1を9勝し、JRAリーディングを独走中。武豊騎手(03~05年)以来、史上2人目の年間200勝に手が届きそうだが、騎手になるまでの道のりは険しかった。中学卒業後、競馬学校に通おうとしたが、父親に反対された。

「お父さんもジョッキーだったので、騎手の生活が大変すぎると分かっていました。それなら勉強しなさい、『スタディー、スタディー』と言われましたね。でも、私はすごく競馬に乗りたかったです。16歳の時、アマチュアのライセンスを取って、まずは経験を積みました。そして、絶対に騎手になることができるとずっと思っていました」

父の許しもあり、18歳でプロのジョッキーになった。世界各地で競馬に乗り、経験を積んできたことは、今でも大きな財産になっている。

「ジョッキーになった時、世界で競馬に乗りたいと思っていました。だから、ドバイやアメリカに行きましたね。競馬じゃなくて、調教に乗るためだけに行くこともありました。とにかく、たくさん経験を積みたかったんです。そうやってだんだん、うまくなっていきました。もちろん、これまでうまくいかないこともありましたよ。フランスで(調子の)悪い時期もありました。ハッピーではありませんでした。競馬に行くのが、そんなに面白くないと思うこともありました」

順風満帆なジョッキー生活ではない。苦い経験もあって、今がある。

「日本に来て良かったです。新しいチャレンジでした。とても楽しいですね。フリーマインドで乗れるということが、一番いいことです」

そして、今、アーモンドアイとの挑戦に胸を高鳴らせている。やってやろうと自信にあふれている。ルメール騎手とアーモンドアイだからこそ、大仕事も簡単にやってのけそうだ。

◆ルメール騎手大活躍の18年 19日現在、JRA193勝。2位のM・デムーロ騎手(138勝)に50勝以上の大差をつけ首位を快走する。武豊騎手(3回)以来、史上2人目の年間200勝超えが濃厚で、武豊騎手が05年に樹立したJRA年間最多勝利数(212勝)更新も現実味を帯びる。今年の開催1日最多は6勝(1月27日東京)、週間最多は9勝(8月11・12日札幌、10月13日東京・14日京都の2回)。JRA・G1・6勝は年間最多タイ。他に京都施行のJBCスプリントを含む統一G1で3勝。秋華賞、菊花賞、天皇賞・秋、JBCスプリントでは4週連続G1勝利。

  1. コンピ予想バトル開催! 参加者募集中!
  2. ニッカンAI予想アプリ

週末は予想に使えるLIVEサンプル

競馬ニュースランキング

    おすすめ情報PR

    コラム

    的中情報

    2020年09月20日佐藤哲三が19日中山12Rで3連単15万1490円的中!

    ◆木南友輔 木南友輔のこの馬キナさい!(20日中京1R=馬連3120円)
    ◆太田尚樹 帰って来た100万円男(20日中京10R納屋橋S=3連単2万4550円)
    ◆木村有三 木村の張り手一発(20日中山12R=馬連820円)
    ◆久野朗 乗れる男 久野朗(20日中山9R鋸山特別=馬連1550円、3連複7590円)
    ◆網孝広 当たり馬券包囲網(20日中京7R=3連複2430円)
    ◆藤本真育 マイクのこぶし馬券(20日中京5R=馬単740円)
    ◆今西和弘 いまにし亭 雑学馬券(20日中京3R=3連複1380円)
    ◆佐藤哲三 哲三塾(20日中京10R納屋橋S=馬単2860円)


    ◆木南友輔 木南友輔のこの馬キナさい!(19日中山1R=馬連1070円)
    ◆新村明 新村明の新剣勝負 プラスα(19日中山11RレインボーS=馬単5610円)
    ◆佐藤哲三 哲三塾(19日中山11R松戸特別=3連単1万1490円、中山12R=3連単15万1490円)

    お問い合わせ

    03-5931-4114(平日10〜18時)

    media_race@nikkansports.co.jp

    ◆ご注意 メールでお問い合わせの方は上記アドレスからのメールを受信できる設定にしてください。回答の返信メールが届かないケースが多く発生しております。ご注意ください。また、ニッカンID以外のログイン及び決済関連については、各関連会社へお問い合わせ下さい。