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奥野庸介の海外競馬を知ろう

外枠メールドグラース、レーン騎手の手腕に託す

1年のたつのは早いものです。18頭立てで行われた昨年のコーフィールドCはチェスナットコートとソールインパクトの参戦で馬券発売が行われました。以下はレースを回顧した筆者の拙稿です。

自然の地形につくられたコーフィールド競馬場は日本では見られないおむすび形型の変形コース。ゲートを出た18頭が最初のコーナーに向かうと、地元のエースハイが先頭に立ち、武者修行中の坂井瑠星騎手の乗るソールインパクト(53キロ)が大外から2番手をうかがった。

これに先を譲ったホームズマン(53キロ)が3番手に下げ、その後ろに欧州重賞を3連勝中のベストソリューション(トップハンデの57・5キロ)がつける。ヒュー・ボウマン騎手のザクリフスオブモハー(56・5キロ)も中段に位置してスローペースに折り合いをつけながら有力馬は思い思いのポジションでレースを進めた。

下り坂に差しかかる最終コーナー手前で一気に加速した伏兵ザタージマハル(55キロ)が主導権を握ろうとしたが、これに遅れじとべストソリューションが反応良く追走。ザタージマハルを一気にかわすと内を通って先頭に立ち、直線は外から迫るホームズマンと一騎打ち。ひと呼吸遅れてザクリフスオブモハーが追い上げるも水気を含んだ芝が、その切れ味を奪う。ベストソリューションとホームズマンが馬体を併せたゴール前はわずかに内のベストソリューションが先着。2着から1馬身4分の3差の3着にザクリフスオブモハー、4着にドゥレット(54・5キロ)、5着にザタージマハル。重馬場の勝ちタイムは2分33秒72となった。日本から参戦したチェスナットコート(55・5キロ)は先頭から10馬身以上離れた13着、果敢に先行策を取ったソールインパクトは14着に敗れた。

勝ったベストソリューションは、これで22戦9勝。この年は年明け1月からドバイで競馬を続け、ドバイでは4戦1勝。3月のドバイシーマクラシック(G1、芝2410メートル)ではレイデオロとモズカッチャンに挟まれた5着で入線したが、欧州に戻るやひと皮むけたような走りを披露。7月のプリンセスオブウェールズS(G2、芝2400メートル=ニューマーケット)の優勝を皮切りに8月はドイツに遠征してベルリン大賞(G1、芝2400メートル)をものにすると、前走のバーデン大賞(G1、芝2400メートル)まで重賞3連勝。同じくゴドルフィンの所属で10月13日のラドブルークスSを制したベンバトルとともにオーストラリア遠征の旅に出た。

トップハンデの57・5キロを克服しての勝利は、過去3度走って2勝、2着1回と得意の「重馬場」と、オーストラリアでは抜群の実績を誇るデインヒル(父コディアックはその直子)の「血」の後押しもあってのことだが、勝利の立役者は鞍上のコスグレイヴ騎手である。ザタージマハルが勝負をかけるのを見るや否や、ちゅうちょなくスパート。並んだら負けないベストソリューションの負けじ魂に火をつけた。2着ホームズマンは父が短距離向きのウォーフロントで距離が心配されたが、行き脚がつくとザタージマルをはじき飛ばして、そのパワーを見せつけた。3着ザクリフスオブモハーはオーストラリア初戦のG1コーフィールドS(4着)から着順をひとつ上げて目標のG1メルボルンCにめどを立てた(後略)。

昨年は欧州調教馬で実力上位だったベストソリューションがトップハンデをものともせず優勝。地元の4歳去勢馬ホームズマンは53キロとハンデにも恵まれましたが、G1勝ち馬らしいしぶとさを発揮して2着を確保。筆者が◎にしたザクリフスオブモハーは追い上げるも届かずという結果でした。

今年は昨年のベストソリューションのように格上で調子も良さそうな欧州馬が見当たりません。となると5連勝中のメールドグラース(55・5キロ)かと思いましたが、抽選で不利な外枠になってしまいました。あとは鞍上のダミアン・レーン騎手の手腕に託すことになりますが、予想の上では一枚割り引きます。

軸馬にはコース経験と距離経験のある馬が良いと考えます。これに当てはまるのはハートネル(58キロ)、ビッグデューク(54キロ)、ミスタークイッキー(53キロ)、ブリハムロックス(52キロ)、ザチョーズンワン(52キロ)、それに除外対象のプリンスオブアラン(53・5キロ)の6頭。この中で最も脈がありそうなのが、6月のG1クイーンズランドダービーを後方一気に差し切ったミスタークイッキーです。直線の短いこのコースでは1勝しかしていませんが、脚力は間違いなく上位です。

狙って面白いのは本番3日前のクーンジーC(G3、芝2000メートル=コーフィールド)を1番人気で制した日本産の5歳去勢馬ウォルフ(50キロ)です。父ノヴェリスト、母はG1阪神JF勝ち馬のピースオブワールド。ベテランのゲイ・ウォーターハウス厩舎の所属馬で54キロでの勝利でした。デビューが遅かったのでキャリアは10戦(6勝)とフレッシュ。枠順にも恵まれました。間隔を詰めて本番に照準を合わせるのがオーストラリア流で、このローテーションも気になりません。

ダークホースは欧州から転厩初戦になるコンスタンティノープル(53キロ)。欧州時代はG3に1勝しただけですが、父ガリレオ、母の父デインヒルという、いかにもの血統。枠は外になりましたが、前走のターンブルSで鼻差2着のフィンシュ(54・5キロ)、ハンデ56キロですが、今シーズンは安定した成績を残すミラージュダンサーあたりにも注意が必要でしょう。

(ターフライター奥野庸介)

※競走成績等は2019年10月17日現在

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 [2019年10月18日]

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奥野庸介
奥野庸介
奥野庸介(おくの・ようすけ)1955年(昭30)北海道小樽市生まれ。79年に有限会社サラブレッド・インフォメーション・システムに入社。海外の競馬情報を日刊スポーツや週刊競馬ブックなどに提供している。現代表。

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