直線の不利で脚余したルージュエヴァイユ、レースぶり幼いが能力は重賞級/フローラS
☆ルージュエヴァイユ(日曜東京11R・フローラS5着)
スタートは決まったが控えて後方4番手を進んだ。道中の折り合いは良く、直線に向いた時の手応えも上々だったが、なかなか前が開かず。何度か進路を切り替えながら、狭いスペースを割ってきた時には、1~3着馬とはかなり差が開いていた。上がりはメンバー最速の33秒6。先行馬が上位を独占する前残りの競馬で、1頭だけ追い込んできたのは評価できる。まだレースぶりは幼いが、それだけ伸びしろがある証拠。能力は重賞級。これからの成長に期待したい。
☆アナザーリリック(土曜福島11R・福島牝馬S1着)
ゲートでトモを落として1馬身出遅れ。津村騎手は腹をくくって後方待機。前半1000メートルは58秒6のハイペース。縦長の展開になったが、慌てず仕掛けのタイミングをうかがった。動きだしたのは残り600メートル地点。いい脚を長く使うタイプで、3ハロンは止まらずに伸びるという確信があったのだろう。ゴールでは内で粘るクリノプレミアムをきっちり首差かわした。着差はわずかだが3角から馬群の大外をまくったことを考えれば強い内容だ。東京ならもっといいパフォーマンスが期待できる。
☆シャイニングフジ(土曜阪神10R・丹波特別1着)
前半1000メートルは60秒1のスローペースになったが、後方2番手で折り合いに専念。4角を回って追いだすと1完歩ごとに前との差を詰め、あっさり抜け出した。レースの上がり33秒7(11秒4-10秒9-11秒4)という究極の瞬発力勝負を、7番手から突き抜けて2着に2馬身半差は強い。牝馬らしい繊細な面もあるが、切れ味は一級品。この日の内容なら3勝クラスでも、すぐ勝ち負けになる。
ルージュエヴァイユ(2022年2月27日撮影)
[2022年04月26日]
- 水島晴之
- 水島晴之(みずしま・はるゆき)1960年(昭和35年)10月25日、東京都生まれ。0歳から東京競馬場で英才教育。カタカナを覚えるのは早かった。小3の時、競馬専門紙の「ダービー観戦記」に応募。佳作に選ばれスポーツ新聞の取材を受ける。15年後、その道へ。タケシバオー最強説を唱える。
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