外々を回って8着のスマイル、重賞でもやれる脚力を証明/AJCC
☆スマイル(日曜中山11R・AJCC8着)
スタートは良くなかったが、徐々にポジションを上げて3角では3番手。人気のオーソクレースにプレッシャーをかけながら、4角では先頭に並んだ。直線を向いた時の手応えも良く見えたが、積極的な競馬をした分、さすがに坂で脚色が鈍った。1、2コーナーからずっと馬群の外を回った影響があったか。あの競馬では仕方ない。それでも初重賞を考えれば、見せ場は十分だった。6歳にして充実した印象。立ち回りひとつでオープンでもやれる。
☆サトノロイヤル(土曜小倉11R・小倉城特別1着)
7カ月ぶりで20キロ増と余裕はあったが、スタートを決めると2番手で流れに乗った。4角でいったん手応えが怪しくなるが、浜中騎手がムチを入れて激しく手綱をしごくと、もう1度エンジンがかかった。ただ、ゴール前でフワフワしていたように集中力を欠く面がある。気性的に幼いのか真剣味は足りないが、長期休養明けでいきなり勝つあたり、ポテンシャルは高い。競馬に対して前向きさが出てくれば、3勝クラスはもちろんオープンまで出世できる。
☆パラダイスリーフ(土曜中山11R・初富士S2着)
逃げ切ったレッドライデンの前半1000メートルは62秒1。スローペースの最後方から追い上げにかかるが、3、4角で11秒台の高速ラップでは、なかなか前との差を詰められない。もともとエンジンのかかりが遅い馬。展開が向かなかった。直線は大外へ持ち出して一気に伸びてきたが首差届かず。それでも上がり3ハロンは最速の34秒4をマーク。3勝クラスでは明らかに能力上位。長い休みがあり、6歳だが馬体は若い。東京のような広くて直線の長いコースに替われば確勝級だ。
小倉城特別 1着サトノロイヤル(左)(2022年1月22日撮影)
[2022年01月25日]
- 水島晴之
- 水島晴之(みずしま・はるゆき)1960年(昭和35年)10月25日、東京都生まれ。0歳から東京競馬場で英才教育。カタカナを覚えるのは早かった。小3の時、競馬専門紙の「ダービー観戦記」に応募。佳作に選ばれスポーツ新聞の取材を受ける。15年後、その道へ。タケシバオー最強説を唱える。
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