次回狙おう

スタート直後の不利で後手に回ったシゲルピンクルビー/函館スプリントS

☆シゲルピンクルビー(日曜札幌11R・函館スプリントS9着)

スタートしてすぐに挟まれて、ポジションを下げる不利が痛かった。向正面は11番手。手応えは良かったが、4コーナーでは前が壁になりスムーズさを欠いた。直線は切り替えて最内を突くも、残り200メートルで進路が塞がり、まったく追えずにゴールした。もう1列前で競馬ができていたら、結果は違っていただろう。洋芝の走りは悪くないし、1200メートルの速い流れにもしっかり対応できていた。まともなら巻き返せる。

☆フォースオブウィル(日曜東京10R・夏至S11着)

初ダートとは思えないほどの行きっぷり。2番手の外で手応え良く、直線を向いた。追いだしてからもしっかり反応していたが、外から勝ち馬にかわされて失速。馬群にのみ込まれた。それでも勝ち馬とは1秒2差。かき込みの強いフットワークで着順ほど内容は悪くない。今回は外枠で砂をかぶらなかったが、もまれる競馬で我慢できれば、もっと脚が使えた。芝でも左回りでは連対がなく、全3勝の右回りで、もう1度砂適性を見てみたい。

☆バニシングポイント(土曜東京8R・3歳以上1勝クラス2着)

外枠で壁ができずスタートから4コーナーまで、ずっと掛かっていた。追いだしてスッと反応できないのは大跳びでエンジンのかかりが遅いこともあるが、直線は何度も手前を替えていたように、まだ体力がつき切っていない。それでも1完歩ごとに差を詰めて2着を確保。かなりの能力がある。手前替えがうまくなれば、スムーズに加速できるようになるはず。まだ課題もあるが、それだけ伸びしろも大きい。1勝クラスはすぐに勝てる。

夏至S11着に敗れたフォースオブウィル(2021年6月13日撮影)

夏至S11着に敗れたフォースオブウィル(2021年6月13日撮影)

 [2021年06月15日]

水島晴之
水島晴之(みずしま・はるゆき)1960年(昭和35年)10月25日、東京都生まれ。0歳から東京競馬場で英才教育。カタカナを覚えるのは早かった。小3の時、競馬専門紙の「ダービー観戦記」に応募。佳作に選ばれスポーツ新聞の取材を受ける。15年後、その道へ。タケシバオー最強説を唱える。

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