次回狙おう

惨敗アウィルアウェイ巻き返しの余地/オーシャンS

☆アウィルアウェイ(土曜中山11R・オーシャンS12着)

重賞にしては遅い流れが着順を左右した。前半600メートルは33秒7。2番手追走のコントラチェック、カレンモエが1、2着で、逃げたビアンフェが3着に残る競馬。こうなると内外の差がもろに出る。13番枠から後方に控えたアウィルアウェイは、4角手前から早めに動いたが、大外を回されて万事休す。12着という結果だけ見ると惨敗だが、勝ち馬とは0秒6差。上がり33秒8はメンバー2位。流れが向かなかっただけで内容は悪くない。前走のマイルCSから12キロ減と休み明けの影響もあった。巻き返しの余地はある。展開がかみ合えばG1でも差はない。

☆リーガルバトル(日曜中山8R・4歳以上2勝クラス3着)

スタート後、2コーナーで外から寄られる不利。前半は無理せず中団に待機して、勝負どころから内ラチ沿いを追い上げる。4コーナーでは先行馬を射程圏にとらえたが、外から押し込まれて壁の後ろで行き場をなくした。追い出せたのは前が開いた残り150メートル付近。2着コスモヨハネと馬体を併せて伸びてきたが鼻+首差届かず。大型馬でトップスピードに移行するまで時間がかかるタイプ。仕掛けを待たされたのが痛かった。負けて強しの競馬だ。

☆ロードマイウェイ(日曜阪神11R・大阪城S4着)

今年2戦は2桁着順と低迷していたが、今回は後方から馬群を突いて伸び、2着アーデントリーとは首+首差の接戦に持ち込んだ。まだ5連勝した当時の状態にはひと息だが、気持ちは前向きになってきた。岩田望騎手が「直線で早めに動いた分甘くなった」と話したように、もう少し追い出しを我慢すれば2着はあったという内容。マイルでも勝っているが、1800~2000メートルが合う。暖かくなって調子が上向けば重賞でもやれる。

アウィルアウェイ(2021年3月6日撮影)

アウィルアウェイ(2021年3月6日撮影)

 [2021年03月09日]

水島晴之
水島晴之(みずしま・はるゆき)1960年(昭和35年)10月25日、東京都生まれ。0歳から東京競馬場で英才教育。カタカナを覚えるのは早かった。小3の時、競馬専門紙の「ダービー観戦記」に応募。佳作に選ばれスポーツ新聞の取材を受ける。15年後、その道へ。タケシバオー最強説を唱える。

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