直線の不利痛かったワールドバローズ、立て直しての0秒2差は本格化の証し/京王杯SC
☆ワールドバローズ(土曜東京11R・京王杯SC4着)
久しぶりの1400メートル戦で、前半は少し置かれ気味になった。4コーナーを回った時には後方2番手。直線は馬群を割るように伸びたが、前のスカイグルーヴが内、外へふらついて2度も立て直すロスがあった。ちょうど勢いがついたところだけに悔やまれる。それでも、優勝したメイケイエールとは0秒2差。あの不利がなければ勝ち負けになっていた。ベストはマイルだが、ここへきて確実に力を付けており、このまま成長すれば重賞制覇も近い。
☆アカイイト(日曜東京11R・ヴィクトリアマイル8着)
1600メートルでは忙しかった。前半はじっくり構えて14番手。しっかりためは利いていたが、追い比べで後ろのアブレイズに差されたように、やはりマイルの爆発力という点では物足りない。とはいえ、前残りの競馬でソダシと0秒6差なら上出来だ。もともとは中距離での差し、追い込み馬。今後、2000メートル前後の重賞を使うにあたり、マイルの速い流れを経験できたのは大きい。距離を延ばして追走が楽になれば、この馬の決め手が生きる。
☆レディバグ(日曜中京11R・栗東S1着)
前半の行きっぷりは良くなかったが、馬混みに入れてゆっくり追い上げた。直線に向いて外へ出すと、一気に末脚を伸ばして、ゴール前でヴァニラアイスを捉えた。前半1000メートル57秒7のハイパースに助けられた面もあるが、最後まで集中して長く脚を使えたのは収穫だ。前の馬を抜かそうとする勝負根性に優れ、瞬発力もある。全4勝中3勝を1400メートルで挙げているが、最近はスブさが出ており1600~1800メートルでも力は出せる。

ワールドバローズ(2022年2月6日撮影)
[2022年05月17日]
- 水島晴之
- 水島晴之(みずしま・はるゆき)1960年(昭和35年)10月25日、東京都生まれ。0歳から東京競馬場で英才教育。カタカナを覚えるのは早かった。小3の時、競馬専門紙の「ダービー観戦記」に応募。佳作に選ばれスポーツ新聞の取材を受ける。15年後、その道へ。タケシバオー最強説を唱える。
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