◎ラスール血統&勝ちっぷりで信用すべき/シンザン記念
【中京11R・日刊スポーツ賞シンザン記念】
◎(2)ラスール
○(10)マテンロウオリオン
▲(3)ソリタリオ
昨年も書きましたがJRAには競走馬を冠した重賞が少なくシンザン、セントライト、ディープインパクトの3レースしかありません。トキノミノルはサブタイトルですし、アラブの重賞名のタマツバキとセイユウは仕方がないとしても、サラブレッドのクモハタ、カブトヤマも廃止されてしまいました。
シンザン記念の創設から54年のブランクを経て一昨年にやっとディープインパクトの名称が与えられましたが、その間に地方競馬ではハイセイコー(大井)ロジータ(川崎)オグリキャップ(笠松)トウケイニセイ(水沢)ライデンリーダー(笠松)コスモバルク(門別)フジノウェーブ(大井)ラブミーチャン(笠松)と8頭も重賞名になりました(その他にメイセイオペラがマーキュリーCの副称)。さらに昔から種牡馬でダイオライト(船橋)シアンモア(岩手)が重賞の冠になっています。
そう考えると偉大なサンデーサイレンスも重賞名で記念すべき存在と言えるでしょう。そして牝馬を冠した重賞も欲しいのでG1・9勝のアーモンドアイ記念はぜひ実現して欲しいと思います。
では今年のシンザン記念の予想に移ります。中京は雪の影響はなく馬場は良。水曜日は松山騎手のイン突きがさく裂しましたが、展開によっては外伸びも不可能ではないように見えました。ルメール騎手の「新しいグランアレグリアだね」というコメントの影響力は絶大で◎ラスールが1番人気になることは確実でしょうが、父キタサンブラック、半兄シャケトラの血統と新馬戦の勝ちっぷりだけでも信用すべきと考えます。
藤沢和雄厩舎の厳冬期は無理しないのが通常ですが、2月末で引退ですし、一昨年はサンクテュエールでこのレースを勝った実績もあります。3馬身半差つけた新馬戦の2着馬はその後出走していませんが、3着、4着馬は次戦で勝ち上がっています。
○マテンロウオリオンは正攻法の競馬で新馬戦2着。格上挑戦で挑んだ前走万両賞はしんがり一気。上がり33秒4の豪脚は上がり2番目の馬より1秒速いものでした。血統も祖母レディパステルがオークス馬と筋が通っています。
▲ソリタリオは前走こうやまき賞が首差の辛勝で、ここにも出走している2着ウナギノボリの方が強い競馬に見えました。それでも調教の動きや曽祖母フサイチエアデール系の勢いも強調材料となります。
馬連(2)-(10)(3)
3連複(2)(3)(10)
3連単(2)(10)(3)、(2)(3)(10)
計5点×2000円=1万円
【月曜中山11R・フェアリーS】
◎(1)エバーシャドネー
○(3)スターズオンアース
▲(4)ニシノラブウインク
☆(8)ライラック
祝日の月曜は天候が崩れる予報も出ていますがそれほどは気にせずに予想します。3歳牝馬限定のフェアリーSは全て1勝馬だけに、勝ちっぷりの印象やコメント、血統、騎手、調教くらいしか検討材料がありません。一番勝ち方が鮮烈だったのは☆ライラックですが、前走京都2歳Sでは気性の難しさを出して8着惨敗だっただけに、初めての中山マイルで全幅の信頼は難しいとみて4番手の押さえにします。
前走ルメール騎手で新馬勝ちしたビジュノワール、スクルトゥーラ、エリカヴィータの3頭は選択したエリカヴィータが1番人気になりそうですが、この3頭が勝ち上がった新馬戦はその後勝ち上がった馬が1頭くらいしか出ていません。相手関係に恵まれた快勝と考えることも可能とみて3頭まとめて軽視します。
◎エバーシャドネーはシンザン記念に出走するマテンロウオリオンをキッチリ差し切って新馬勝ちしました。競馬が上手という印象で、1枠1番に入ったのも有利とみて1着固定で馬券は買います。
相手はキャリア3戦で崩れずに走っている○スターズオンアース。母サザンスターズはG1・6勝の名牝スタセリタの初子、ソウルスターリングの半姉という牝系。前走ナミュールに軽く差し切られたのは仕方がないとしても、パーソナルハイをかわせなかったのは不満だけにここは2着に固定します。
▲ニシノラブウインクはキャリア5戦【1・2・2・0】。3走前の中山芝1600メートルの未勝利戦ではサークルオブライフには完敗したものの、2着は確保しましたし、1勝クラス同士なら安定味が魅力とみました。
馬連(1)(3)
3連複(1)(3)-(4)(8)
3連単(1)(3)(4)、(1)(3)(8)
計5点×2000円=1万円
2レーストータル2万円
(先週までマイナス2万円。回収率0%)
[2022年01月08日]
- 堀川一佳
- 堀川一佳(ほりかわ・かずよし)1963年(昭38)8月27日生まれ。競馬歴(観戦歴含む)44年。中学1年の秋、グリーングラスの菊花賞を見て競馬の魅力に取りつかれる。2012年のフェブラリーS(1着テスタマッタ、2着シルクフォーチュン、3着ワンダーアキュート)を当て、100万円の税金を納めた経験を持つ。2020年4〜8月に日刊スポーツ(駅売り)で、買い目数を抑えてローリスク・ハイリターンを目指すコラム「コンパクト馬券術」を連載した。
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