決め手抜群◎シュネルマイスターが勝つ/NHKマイルC
【東京11R・NHKマイルC】
◎(15)シュネルマイスター
〇(3)ルークズネスト
▲(13)ホウオウアマゾン
私は毎週土日、予想をルーズリーフ裏表1枚にまとめ、買い目と金額を記入してそれに沿って馬券を買っています。1年ごとまとめてバインダーに保管していますが、既に25冊くらいはあります。
2015年のNHKマイルCの予想を見てみると、本命がアヴニールマルシェ、対抗がミュゼスルタンでその2頭を1、2着裏表にしてアルビアーノ、クラリティスカイ、グランシルクの3頭に流す3連複、3連単を買うことになっていました。しかし朝から競馬を見ていると、だんだん自分の予想に自信がなくなって来ているのがわかりました。芝は高速馬場でなかなか前の馬が止まらないのに、本命馬は1枠1番に入っていてそう動けるタイプでもない。ここは狙いの5頭の中で一番先行しそうなアルビアーノを本命に変え、相手は横山典騎手なら早めに動くとみてクラリティスカイ。その2頭を馬連1点、馬単裏表2点、残りの3頭に3連複3点と3連単6点の計12点を2000円ずつ、念のため1着、3着も6点1000円ずつ押さえて計3万円馬券を購入しました。結果は変えて正解でしたが、NHKマイルCは展開を重視して先行馬を狙った方が的中に近づくという考えを持っていたのは確かです。
2001年2着のグラスエイコウオーや2009年1着ジョーカプチーノ、2017年1着アエロリット、3着ボンセルヴィーソなど、おいしい思いをしたのは全て先行馬のおかげでした。
ただ今年は少し違った予想になってはいますが、馬場は土日ともに快晴で高速決着が予想されます。逃げるのはバスラットレオンで間違いないでしょう。逃げて3戦3勝。逃げないと4戦4敗ですから、枠順もインのいいところに入っただけに藤岡佑騎手は前走5馬身差圧勝の再現を狙っていると思います。ただ前走とは相手が少し違いますし、馬場も少し荒れていた方が向くタイプとみて今回は無印にしました。
ピクシーナイトは逃げてシンザン記念を勝ちましたが、ただでさえ距離不安なのに大外を引いては控えても苦しいとみます。
朝日杯FSの勝ち馬グレナディアガーズは最も取捨に迷った馬で、高速決着のマイルなら崩れようもない気もしますが、左回りは2、4、2着と勝てていませんし、気性の難しいところも残っていて、全てがうまく運ばないと走れない可能性もあるとみます。
ファルコンSで差し返すようにして勝ち切った〇ルークズネストは、シンザン記念2着時はいい脚で差して来ましたから、モーリス産駒にしては決め手もある方かもしれません、ただ包まれそうな3番枠に入っただけに、バスラットレオンをマークしての先行とみます。モーリス産駒は総じて力任せの競馬に向く馬が多く、先行馬を早めに捉えに行った方が持ち味は生きるでしょう。鞍上の幸騎手も地方重賞を連勝するなど好調なので思い切ったレースを期待したいです。
◎シュネルマイスターはキャリアが3戦しかなく時計面ではどのレースも強調はできませんが、ほぼ持ったまま3馬身差をつけたひいらぎ賞の勝ちっぷりは素晴らしいものでした。手塚調教師は種牡馬にしなければならない馬と言っているようですし、ルメール騎手はいつも強気でそうは信じられませんが左回りも高速馬場も大丈夫だとは言っています。外枠だけに行きそびれると外々を回される不安もありますが、早めに動いて決め手を生かす展開なら勝ち切れるとみます。
▲ホウオウアマゾンが崩れたのはアクシデントがあった朝日杯FS9着1回のみ。休み明けの前走アーリントンCの強さは目立ちました。母はヴィクトリアマイル2着のヒカルアマランサス、その弟が天皇賞・春2着、3着、宝塚記念2着のカレンミロティックとG1では勝ち切れないものの好走する血を引いているとみて3番手評価にします。
馬単(15)=(3)
3連複(3)(13)(15)
3連単(15)→(3)→(13)、(3)→(15)→(13)
計5点×3000円=1万5000円
【新潟11R・新潟大賞典】
◎(11)ダノンマジェスティ
〇(10)ポタジェ
▲(1)ボッケリーニ
福島分の4週間を終えてもまだ3週間続く新潟の馬場ですが、芝は気温の影響で生育が遅れ、コースも引き続きBコースですから傷んでいない外が伸びる馬場と考えていいと思います。天候は土日ともに全く問題なく決め手がある馬に有利な馬場と考えます。
◎ダノンマジェスティはアルアイン、シャフリヤールと全兄弟で、全兄が2000メートルのG1を2勝しているだけにここはベスト条件とみます。何と言っても2年4カ月ぶりでポタジェと首差の接戦を演じた地力があり、55キロで出られるここでは断然有利でしょう。
〇ポタジェはルージュバックの半弟で、ここまで【5・3・1・0】と全く崩れず、ただいつも差がないだけに勝ち切れるかどうかの疑問もあります。
▲ボッケリーニはラブリーデイの全弟で、ここのところは全く崩れずに走っています。ただここは57キロと1枠1番が少しマイナス材料で、吉田隼騎手の腕に期待するところ大でしょう。
馬連(11)-(10)(1)
3連複(1)(10)(11)
連単(11)→(10)→(1)、(11)→(1)→(10)
計5点×1000円=5000円
2レーストータル2万円
(先週までマイナス1万3500円)
[2021年05月08日]
- 堀川一佳
- 堀川一佳(ほりかわ・かずよし)1963年(昭38)8月27日生まれ。競馬歴(観戦歴含む)44年。中学1年の秋、グリーングラスの菊花賞を見て競馬の魅力に取りつかれる。2012年のフェブラリーS(1着テスタマッタ、2着シルクフォーチュン、3着ワンダーアキュート)を当て、100万円の税金を納めた経験を持つ。2020年4〜8月に日刊スポーツ(駅売り)で、買い目数を抑えてローリスク・ハイリターンを目指すコラム「コンパクト馬券術」を連載した。
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