雨味方にレイパパレ逃げ切る/大阪杯
【阪神11R・大阪杯】
◎(8)レイパパレ
〇(2)サリオス
▲(7)コントレイル
先週の毎日杯でディープインパクト産駒が3頭出走して1、2、3着を独占しました。レコードタイムが出るような馬場で改めてスピード能力を示しましたが、もしG1レースでワンツーを決めるとなればその条件が種牡馬にとってのベストに成り得ると考えて、過去G1で1、2着を独占した例を挙げてみます。
まずダンスインザダークは菊花賞でスリーロールスとフォゲッタブル。フジキセキは高松宮記念でファイングレインとキンシャサノキセキ。ステイゴールドは有馬記念(ゴールドシップ、オーシャンブルー)、キングカメハメハは朝日杯FS(リオンディーズ、エアスピネル)、ゴールドアリュールはチャンピオンズC(クリソベリル、ゴールドドリーム)。
彼らはかなり成功した種牡馬たちですが、おのおのこの1例しかG1での1、2着独占はありません。しかしディープインパクトには15回もG1でのワンツーがあります。桜花賞、オークス、ダービー、ジャパンCが2回ずつ。皐月賞、秋華賞、菊花賞、天皇賞・春秋、マイルCS、NHKマイルCが各1回。このうち1、2、3着独占が皐月賞とダービーの1回ずつ(ディーマジェスティ、マカヒキ、サトノダイヤモンドの組み合わせ)ですが、ベスト条件と思われるのは東京芝2400メートルで15分の6を占めています。
ただディープインパクトの父サンデーサイレンスはとてつもない種牡馬で、G1のワンツーが26回、ワンツースリーも7回あって、これは追いつくのはほぼ不可能な数字と言えるでしょう。
大阪杯にもディープインパクト産駒は13頭中6頭出走していますので、16回目達成なるかにも注目したいと思います。
ただ日曜日の阪神は午前中から雨の予報が出ていて、またしても馬場の巧拙を考えなければならない週末となりました。先週は日曜日やや重止まりでしたが外差しは全く利かず、外枠の馬でもインから来た場合のみ好走できるような状態でした。
◎レイパパレは小柄な牝馬であまり悪い馬場が向く感じはしませんが、やや重だった秋華賞当日の大原Sのレース内容が素晴らしく、多少なら渋っても全く大丈夫とみたいです。全兄シャイニングレイは良馬場発表でも大雨だったCBC賞で目の覚めるような大外一気を決めた印象が強く残っています。
◎レイパパレは今回逃げ馬不在だけに最内をスイスイと逃げ切る可能性に懸けたいと思います。
〇サリオスは半姉サラキアも晩年道悪をこなしましたし、やや重だった毎日王冠のレースぶりからも馬場は問題なさそうです。マイルCSは大外枠で全く展開に恵まれませんでしたが、今回は2番枠でインから差せそうなだけに対抗評価にしました。
▲コントレイルは皐月賞がやや重で1番枠から大外を回っての差し切り勝ち。〇サリオスとの差は半馬身で、今回も外を回るとすれば逆転されても不思議はないでしょう。仕上げは万全に映りますが、問題は雨がどのくらい降るかに尽きます。
グランアレグリアは現役馬では最も切れる末脚が持ち味で阪神コースも得意ですが、良馬場発表でも雨が降っていた朝日杯FSで3着に失速した印象が強く残り、初距離2000メートルよりも重馬場適性の点に不安を感じて無印にしました。
馬連(8)-(2)(7)
3連複(2)(7)(8)
3連単(8)(2)(7)、(8)(7)(2)
計5点×3000円=1万5000円
【中山11R・美浦S】
◎(5)ルヴォルグ
〇(6)アンティシペイト
▲(4)ハーメティキスト
中山も雨のようですが降り出しの差でそれほどは悪化しないとみます。メインの美浦Sは3勝クラス。人気は先行力があって崩れない〇アンティシペイトでしょう。最近は長いところを使われていますが、2000メートル以下でも距離不足ということはないです。ただ勝ち切れないタイプでもあるので2番手にしました。
◎ルヴォルグは重馬場のセントライト記念で16番枠から4着好走の印象が強く、まともに走ればここでは抜けた力があるはずで、今回先行できるとみて本命視します。
3着に固定するのは▲ハーメティキスト。中山コースは前走の8着が唯一の着外で、今回は内枠も引けただけに6走前ヒシイグアスを2馬身離して勝っている地力を信頼したいです。
ダブルシャープはいつも追い込んでは来ますが中山は得意ではないですし、展開も不向きとみて軽視しました。
馬単(5)=(6)
3連複(4)(5)(6)
3連単(5)=(6)→(4)
計5点×1000円=5000円
2レーストータル2万円
(先週までプラス7万7900円)
[2021年04月03日]
- 堀川一佳
- 堀川一佳(ほりかわ・かずよし)1963年(昭38)8月27日生まれ。競馬歴(観戦歴含む)44年。中学1年の秋、グリーングラスの菊花賞を見て競馬の魅力に取りつかれる。2012年のフェブラリーS(1着テスタマッタ、2着シルクフォーチュン、3着ワンダーアキュート)を当て、100万円の税金を納めた経験を持つ。2020年4〜8月に日刊スポーツ(駅売り)で、買い目数を抑えてローリスク・ハイリターンを目指すコラム「コンパクト馬券術」を連載した。
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