坂口正大元調教師のG1解説 トップ眼

吉田隼人の理想的騎乗、ソダシの力100%引き出す

<坂口正大元調教師のG1解説>

<阪神JF>◇13日=阪神◇G1◇芝1600メートル◇2歳牝◇出走18頭

快挙です。私が現役で調教師をしていた頃は、白毛馬がG1を勝つなんて考えられませんでした。年間1万頭以上もサラブレッドが生産されていた時代にあって、白毛馬はほんのひと握りのひと握り。G1を勝つどころか、出走さえ難しいことでした。ソダシの勝利には驚きとともに、時代の変化を感じました。

今の白毛一族の祖にあたる、ソダシの母の母シラユキヒメは競走馬としては未勝利でした。話題にはなりましたが、白毛の競走能力を疑問視する見方を覆すものではありませんでした。ところが、その子であるユキチャンが統一重賞を勝ってから流れが変わります。ダートで結果を出せる馬が登場し、孫からは芝のG1馬が出ました。ソダシで言えば、母ブチコの父キングカメハメハ、父クロフネと大種牡馬の血がつながることで、スピードも備わってきたということでしょう。

とはいえ、ソダシは切れるタイプではありません。レースでは吉田隼騎手の好騎乗が光りました。スタートを決めて、好位4、5番手を確保。直線で前がばらけた瞬間に、進路を確保して抜け出しました。前後半800メートルずつのラップは46秒8-46秒3のイーブン。あれより後ろだと切れ負けしていたでしょう。特性をつかみ、落ち着いて、100%の力を引き出す理想的な騎乗でした。“実力派アイドル”ソダシとのコンビは来年も楽しみです。

2着サトノレイナスも将来はG1を勝つ馬でしょう。同じ国枝厩舎の先輩アーモンドアイまではどうかですが、高いセンスと能力を示す2着でした。

最後に、5着ヨカヨカの健闘もたたえます。熊本産馬がG1を先頭で引っ張り、掲示板に踏ん張りました。かつての白毛と同じく、九州産馬も生産頭数が少なく、能力的にも厳しいとみられますが、いつの日か歴史は変わる、そう期待させる走りでした。(JRA元調教師)

ソダシは白毛馬初のG1馬に輝いた

ソダシは白毛馬初のG1馬に輝いた

 [2020年12月14日]

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