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浜中、後輩からエール 今週札幌でWASJ初参戦

「ワールドオールスタージョッキーズ」(WASJ)初出場、今年のダービージョッキー浜中俊騎手(30)は地元小倉で原点回帰した。JRA通算1000勝を達成した17日には、所属していた小倉競馬場乗馬センターのスポーツ少年団と交流。後輩たちからエールをもらった。【取材・構成=辻敦子】

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「浜中先輩! 祝 第86回日本ダービー優勝」。毎日のように足を運んだ乗馬センターには横断幕が飾られていた。浜中騎手はその前で後輩たちの激励に応えた。

「自分で頑張ってきたことを財産にして、もっと輝いてくれることを願っています。自分もジョッキーに憧れて、それが乗馬を続けるモチベーションになりました。自分のことを見て励んでくれるのは僕にとってもすごくうれしいこと。パワーになっています」

かつては自分も、今の後輩たちと同じように目を輝かせる少年だった。ダービージョッキーとして凱旋し、後輩たちにはその背中がより一層、大きく見えていたかもしれない。

幼い頃から両親や祖父に連れられ、何度も小倉競馬場に足を運んだ。競走馬育成のテレビゲーム「ダービースタリオン」にはまるなど、競馬が身近にある日々だった。小学5年生の時から乗馬センターに通い始めた。夏休みの間は毎日のように乗馬に没頭した。

「いろんな思い出がありすぎて、どれというのが難しいくらい。よく落馬もしたし、うまくいかないこともたくさんあった。大会で優勝できたこともあった。楽しく乗馬をやっていた。そういうことを思い出します」

とにかく乗馬に夢中になる息子だった。母・純子さんは「全然、乗馬を休まなくて・・・。『学校を休んだら、乗馬も休ませるからね』と言いました。好きなことばっかりしてたら駄目だと」と振り返る。当時、学校では浜中少年がジョッキーになりたいということは周りに知れ渡っていた。「これと決めたら、それひとつ。乗馬センターにも自分から入りたいと言って手続きしました」と純子さんは言う。父・一幸さんも「自分で何でもやる子だった。服もいつも自分でたたんでいました」。強い信念だけでなく、細やかな心があった。

地元でJRA通算1000勝を達成したのと同時に、かけがえのない後輩たちとの交流ができた。原点の地であらためて、地元と競馬への思いを強くした。気持ちを高め、ダービージョッキーとして初参戦する「WASJ」で世界の騎手に立ち向かう。

小倉競馬場乗馬センターのスポーツ少年団員と記念撮影する浜中騎手

小倉競馬場乗馬センターのスポーツ少年団員と記念撮影する浜中騎手

 [2019年08月20日]

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