東京競馬場の入場制限7万人に・・・アートハウスにかかるオークスでの偉業
こんにちは。先週のヴィクトリアMは観戦されましたか? 競馬場には3万人近い入場者があり、久しぶりに華やかな雰囲気を感じることができました。そんな中で、白毛馬のソダシがG1馬4頭を相手に圧倒的な強さで勝利を収め、より一層盛り上げてくれる結果となりました。マイルでこれだけの強さを見せると、安田記念で牡馬相手にどんな競馬をするのかと、期待せずにはいられません。
現在ソダシは日本だけではなく、世界のアイドルホースとなっているので、今後は、ぜひ海外のファンの方にも彼女の走りを競馬場で直接、見てほしいと願うばかりです。次走について、彼女の動向に世界中が注目しているので、楽しみに発表を待ちたいと思います。
もう1つ、私が同じレースの中で注目していた20年の無敗の3冠牝馬デアリングタクトが、大きなけがを乗り越えて1年1カ月ぶりに出走していました。結果は6着でしたが、馬の走る気力が全く衰えていないことが分かる素晴らしい走りをしていたので、今後のレースに注目したいと思います。このまま無事に行けば、年内に再度G1レースを勝てるのではないかと期待しています。
話は変わりまして、今週は東京競馬場でオークスが行われます。私が注目するのはアートハウスです。カタール王族の1人、シェイク・ファハド氏の持ち馬で、もし同馬が勝てば外国人オーナーとして初のオークス制覇、史上初の日本クラシック制覇の大偉業になります。その歴史的な瞬間が見られることを期待したいと思います。今週から、競馬場への入場制限が7万人まで増えるので、コロナ対策を万全にしていただいた上で、ぜひ競馬場へ訪れてほしいと思います。今年のオークスは、波乱の予感がしています(笑い)。
(レースホースコーディネーター)

厩舎周りで運動するアートハウス(撮影・白石智彦)

ヴィクトリアマイルを制しウイニングランをするソダシと吉田隼騎手(5月15日撮影)
[2022年05月17日]

- 安藤裕
- 安藤裕(あんどう・ひろし) 1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。馬主だった父の影響で少年時代から競馬に親しむ。98年に渡英、J・ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手としてアメリカ、カナダなどで騎乗したが、けがで引退し、08年に帰国。プロ野球の横浜ベイスターズで外国人選手の通訳となる。11年に株式会社FELESを設立。厩舎や牧場の調教情報を管理するシステムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や、海外に遠征する日本馬のサポートなど、レースホース・コーディネーターとして幅広く活躍している。ニックネームはハッピー。
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