4歳クラシック香港ダービー モレイラ初制覇なるか

17日に行われる香港ダービーは、4歳クラシックシリーズの総決算であると同時に、香港競馬の出発点とも言うべきレースです。なぜなら、この14頭の中に4月のクイーンエリザベス2世Cやチャンピオンズマイル、さらには12月の香港C、香港ヴァーズなど主要G1で馬券になる馬が潜んでいるからです。

今年の香港ダービーには以下の14頭が出走を予定しています。

香港ダービー(4歳限定、芝2000メートル、シャティン)

馬番(枠番)・馬名・性齢・調教師・騎手

1(14)ワイクク セン4 J・サイズ J・モレイラ

2(8)ダークドリーム セン4 F・ロー Z・パートン

3(12)フローラ セン4 F・ロー H・ボウマン

4(11)ミッションタイクーン セン4 F・ロー K・リョン

5(2)カイングスター セン4 A・クルーズ C・ホー

6(13)ヘレンリーディングスター セン4 A・クルーズ K・ティータン

7(9)レッドウォリアー セン4 J・サイズ C・スコフィールド

8(5)エンリッチメント セン4 J・サイズ R・ムーア

9(1)ハーモニーヴィクトリー セン4 C・シャム S・デソウサ

10(4)ミスターソーアンドソー セン4 J・サイズ U・リスポリ

11(10)ホーホーカーン 牡4 D・ホール J・マクドナルド

12(7)ゴールドチェスト セン4 R・ギブソン O・マーフィー

13(6)ティアンチモンスター セン4 W・ソー C・ウィリアムズ

14(3)サニースピード セン4 J・ムーア N・カラン

回避馬が出た場合の補欠馬

チャリティーゴー セン4 C・シャム

キングオピイ セン4 F・ロー

クラシックシリーズの初戦となった1月の香港クラシックマイル(芝1600メートル)はH・ボウマン騎手のフローラが優勝。2着に同じF・C・ロー厩舎の穴馬ミッションタイクーンが飛び込んで波乱となりました。2月に行われた第2関門の香港クラシックC(芝1800メートル)は、前走2着にもかかわらず、ここでもまったく人気のなかったミッションタイクーンが、まんまと逃げ切り勝ち。2着にもロー厩舎のエース候補だったダークドリームがなだれこんでワンツー。2戦は、ともにロー厩舎のワンツーという結果に終わっています。

そして迎える香港ダービー。距離が2000メートルに延びて、新勢力の台頭が予想されます。その筆頭はJ・サイズ厩舎が満を持して送るワイククです。

ワイククは17年8月にアイルランドでデビュー(14頭立ての5着)、約11カ月のブランクがあって出走した昨年7月の未勝利戦(芝1400メートル)で単勝2・1倍の1番人気に応えて優勝。その後、アイルランドのJ・オックス厩舎から香港J・サイズ厩舎にトレードされました。香港では厩舎の期待馬として昨年12月23日にJ・モレイラ騎手でデビュー。芝1200メートル戦は距離不足と重馬場もあって鼻差届かず2着でしたが、1月1日の1400メートル戦を4番手から抜け出して香港初勝利。1月20日の1400メートル戦は7番手から差し切り勝ち、2月17日の芝1400メートル戦でも5番手から抜け出してダービー候補となりました。この馬の非凡な能力を認めるJ・サイズ調教師とJ・モレイラ騎手は、距離適性を確かめるために3月2日の芝1800メートル戦に出走。12頭立ての11番手を進んで3コーナー手前からグングン進出。直線でナタの切れ味を発揮。4連勝を飾って衆目一致のダービー候補に浮上しました。

血統は父が1400メートルから2000メートルで勝ち星のあるハーバーウォッチ、母の父はデインヒルダンサーで、適距離はマイルから中距離と見られています。

レースを見る限り4歳世代では能力がとびぬけています。水曜になって歩様の乱れがみつかったとのニュースリリースが流れて心配しましたが、獣医師から出走に支障なしとのお墨付きが出て大外枠ながら、出走が決まったようです。

意外なことにJ・モレイラ騎手は、香港ダービーは未勝利。筆者も当日香港入りする木南記者とともにR・ムーア騎手や、O・マーフィー騎手も駆けつけるビッグレースの熱気を味わってきたいと思います。(ターフライター・奥野庸介)

※競走成績等は2019年3月14日現在。お断り=22日(金)は休載します。次回は29日(金)の掲載です。

競馬場のパドックで金曜夜に行われる香港3歳馬セール。食事も豪華です(写真は昨年の模様)
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香港ダービーデーはいろんな意味で楽し(写真は昨年のものです)。
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