プリンスオブウェールズSG1

6月15日(水) 英アスコット競馬場
芝1990メートル

昨年のダービー馬シャフリヤール(牡4、藤原英)は、5頭立ての4着に敗れた。3月ドバイシーマCを制した勢いに乗って、海外G1連勝を狙ったが、起伏の激しいコースと欧州勢の壁に阻まれた。最内枠から先手を取ったステートオブレスト(牡4、J・オブライエン)が逃げ切った。
日本が誇る“偉大な王”でも、偉業には届かなかった。1862年創設の欧州中距離王決定戦。18世紀から続く英王室主催のロイヤルアスコットで初の日本馬勝利は、実現しなかった。晴天のもと、絶好の良馬場で行われ、3番ゲートから好スタートを切る。2番手で迎えた直線でラストスパートを試みるが、いつもの切れがない。高低差約22メートルの舞台で、本来の瞬発力を発揮できなかった。
C・デムーロ騎手は「ドバイとは馬が違った感じ。ここで行ってほしいというところで反応がなかった。前走よりも道中のバランスが良くなかった気がする。勝つことができなくて非常に残念」と肩を落とした。藤原英師は「ジョッキーとはおそらくペースが遅くなるだろうと話していてハナを切るというのも考えていた。
(2番手でいい位置で運んだが)アスコットの坂を乗り越えて、ラスト(にひと伸び)っていうのは慣れが必要かなと思いました。状態はすごく良かった。天気も良くてチャンスは大きいと思っていたが、やはりタフなコースというのが実感」と振り返った。英国伝統の舞台で味わった試練は、今後に生かすしかない。
15日に英国のロイヤルアスコット競馬場で行われたプリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル)のJRAの馬券売り上げは10億2256万4900円だった。式別ごとでは3連単がシェア53・6%(5億4769万3200円)を占めた。

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昨年のVTR

愛国の女王ラブが逃げ切って、英1000ギニー、英オークス、ヨークシャーオークスに続いてG14連勝を決めた。昨年の覇者ロードノースがレース当日スクラッチ(出走取消)したため6頭立てでの出走。断然の1番人気に支持されたラブは好スタートからハナに立つと、直線も懸命に踏ん張った。5番人気馬アウダーリャに一度迫られたがもうひと伸びし、3/4 馬身差でG15勝目を飾った。鞍上はライアン・ムーア。