日本ダービーの見どころ

皐月賞上位組の再戦･･･イクイノックスが断！

5月29日、東京競馬場で3歳馬の頂点を決めるダービー（G1、芝2400メートル）が行われる。皐月賞でしのぎを削った上位4頭の再戦ムード。中でも距離延長を味方に浮上しそうなのが、イクイノックス（牡、木村）だ。前走は東スポ杯2歳S以来5カ月ぶりの実戦だったが、早めに勝ちに行く積極的な競馬で、いったんは先頭に立った。最後はジオグリフに差され2着に終わったが、負けて強しの内容。舞台が東京に戻り、東スポ杯2歳Sで見せた上がり32秒台の末脚は脅威となる。

ジオグリフ（牡、木村）は大外を回り、直線でしぶとく伸びて皐月賞を制した。その勝ちっぷりから当然、ここでも軽視できない。折り合いには不安のないタイプだけに、2400メートルをこなしても何ら不思議はない。

皐月賞で1番人気を背負ったドウデュース（牡、友道）は、後方2番手からメンバー最速の上がりで追い込み、馬券圏内に食い込んだ。ハーツクライ産駒で距離延長は望むところ。直線の長い東京替わりも歓迎だろう。

ダノンベルーガ（牡、堀）は皐月賞で2番人気の支持を集め4着だったが、最内枠も災いして馬場の悪い内側を通りながらの結果。共同通信杯ではジオグリフをねじ伏せており、この馬も東京替わりは歓迎の口だ。

他にも毎日杯を制し無傷の3連勝で参戦してくるピースオブエイト（牡、奥村豊）、未勝利勝ち直後の青葉賞を快勝したプラダリア（牡、池添学）、皐月賞で5着に逃げ粘ったアスクビクターモア（牡、田村）、父キズナと同様に京都新聞杯勝ちから参戦するアスクワイルドモア（牡、藤原）、ホープフルSの覇者で皐月賞13着からの巻き返しを期すキラーアビリティ（牡、斉藤崇）などにも注意が必要だ。