今週の注目レース
フィーチャー
アライバル一枚上の底力
京成杯(G3、芝2000メートル、16日=中山)
恒例企画「データの神様」は、16日(日)の東西メインを分析する。中山の3歳重賞京成杯は、関東馬が活躍するデータなどから新潟2歳S2着アライバル(牡、栗田)を本命に抜てきした。
新潟2歳S2着だったアライバル
※過去10年を参照。
【1】関東馬が有力(表A) 勝ち馬10頭中7頭が美浦所属。17年コマノインパルスから昨年グラティアスまで関東馬が5年連続勝利中。今年も関東馬に注目だ。
【2】ハービンジャー産駒が狙い目 勝ち馬を輩出しているかつ5頭以上の出走があった種牡馬では、ハービンジャーが【2・0・1・6】と優秀な成績を残している。
【3】ノーザンファーム 生産者別の成績を見ると、ノーザンファーム生産馬が【3・5・6・23】で複勝率は37.8%とハイレベル。同生産馬が馬券圏に入らなかったのは14、17年の2回のみ。16年には1着プロフェット、2着ケルフロイデ、3着メートルダールと表彰台を独占した。同ファームには逆らえない。
【4】余裕あるローテーション レース間隔別成績では、中4~8週までの馬が【6・3・4・47】。優勝馬6頭はトップだが、9週以上の馬は【3・3・1・11】と勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率38.9%と、すべてで上回っている。
【結 論】 4項目全てに該当したのがアライバル。デビュー戦の快勝劇や、新潟2歳S連対実績からも力は一枚抜けている。血統面から2000メートルも問題なし。主軸候補の筆頭だ。
☆昨年VTR 1番人気グラティアスが先行策から押し切って重賞を初制覇した。スローペースとなり4コーナーでは馬群が密集。その内を突いて脚を伸ばし2馬身半差の快勝だった。2着には逃げたタイムトゥヘヴンが粘り込んだ。5番手からしぶとく立ち回った6番人気テンバガーが3着に入った。動画を見る
☆1週前コメント
アライバル(栗田師) 1週前は前の馬たちを目標に単走でいい動きだった。脚元を考えると、レースを多く使いたくないし、ここでしっかり賞金を加算したいです。
ヴェローナシチー(佐々木師) 前走後の状態は変わりない。新馬戦はちぐはぐやったけど、この馬は根性がある。
ヴェールランス(藤岡師) 前走後も順調。2000メートルあたりを中心に使っていきたいと思って、こういうローテーションになっている。
オニャンコポン(小島師) 間隔を詰めて使った方がいい馬だし、気持ちも体も緩まないように今回は調整している。
タイセイディバイン(高野師) 前回はスピードの違いで先手がとれた。中山2000メートルは合いそうな感じ。
◆京成杯◆ 1961年(昭36)創設の3歳重賞。98年まで芝1600メートルで行われた。99年以降は現行の芝2000メートル。02年だけ東京開催。中山で行われる皐月賞と同舞台で、クラシックへ向けた距離適性などを占うレース。