ティズウェイ、日韓のダービーで存在感

15日に韓国のソウル競馬場で行われたコリアンダービー(韓G1、ダート1800メートル)には日本の猪熊広次オーナーのティズバローズ(牡3、ソ・インソク、父ティズウェイ)も出走。15年に非居住外国人の馬主登録がスタートした韓国で日本人馬主として初のダービー出走となった。19年に日本ダービー、21年に東京ダービーを優勝した同オーナーの新たなダービー挑戦は4着だったが、ソ・インソク師が「古馬になっていい」と話す大器。2勝2着2回、1冠目をパスして目標を絞り、5戦目での重賞初挑戦がダービーだけに健闘といっていい結果。今後の活躍を期待したい。

父ティズウェイは阪神で行われた09年JCダートにG1未勝利ながら4歳で米国から参戦。的場文男騎手騎乗で11着のボンネビルレコードに鼻差の12着だったが、その翌々年、6歳でG1を2勝して米国で種牡馬となった。17年の秋に渡った韓国では2シーズンだけの供用で、その後はトルコに移動。韓国での初年度産駒のティズバローズだけでなく、今週の日本ダービーに出走予定のダノンベルーガの母の父として、今年は日本のダービーの血統欄でも存在感を示す。【牛山基康】

15日、韓国のコリアンダービーのパドックを周回するティズウェイ産駒のティズバローズ(韓国馬事会提供)
15日、韓国のコリアンダービーのパドックを周回するティズウェイ産駒のティズバローズ(韓国馬事会提供)