張田騎手「絶対いける」カジノフォンテン自信

かしわ記念トライアルに生まれ変わった今年の京成盃グランドマイラーズ。川崎記念を制したカジノフォンテンが地元の統一G1に向けて始動した。勝利に導いた張田騎手は「急仕上げだったからね。本当によく走ってくれた。ここで苦しい思いをしないと次で勝てないと思ったから」。本番を見据えての一戦だった。

「調整を馬が理解してくれるようになった。このクラスになったら1600メートルはスピード競馬。ラップも出していこうという意識があった」。自分のリズムでハナに立ち、道中は淡々と12秒前後を刻んだ。「最後ちょっと止まった。やっぱり苦しかったんだと思う。勝ち方には納得いっていないけど、今の状態でこの勝ち方なら絶対にいける」と自信を深めていた。

1日の最終追い切りに騎乗した張田騎手は「調整はいつも通り。川崎記念の状態にはあると思う」と納得の様子。行きたい馬が多いメンバーには「いつも通り自分のペースで。それより速いのはみんなハイペースだから」と意に介さない。昨年6月の京成盃グランドマイラーズで人馬ともに初重賞制覇。自信を持って臨む船橋マイルで、G1馬の貫禄を見せる。【牛山基康】

京成盃グランドマイラーズを制したカジノフォンテン
京成盃グランドマイラーズを制したカジノフォンテン