真島大輔騎手、ララベルは「人生のパートナー」

今週はローレル賞、ロジータ記念の牝馬重賞2本立て。近年、この2つのレースで最も印象深い活躍をしたのは18年2月に引退したララベルだろう。2歳だった14年にローレル賞を、3歳でロジータ記念を制した。最近10年で両レースを勝ったのはララベルだけ。通算19戦8勝(JRA1戦未勝利を含む)、うち重賞6勝。17年JBCレディスクラシックでは地方所属として07年スプリントを制したフジノウェーブ以来2頭目のJBC制覇を成し遂げ、同年のNAR4歳以上最優秀牝馬に輝いた。

19戦中17戦で手綱を取り、重賞6勝のうち5つで鞍上にいたのは真島大輔騎手(36)で、残り1つは負傷のための吉原寛人騎手に乗り替わりだった。ララベルを「人生のパートナー」と振り返る。

「騎手真島」を支えている馬。「2歳の頃から、緊張感というか、イライラした雰囲気がまったくなかった。背中の僕に『落ち着いていればいいんだよ』と話し掛けてくれているようだった。レースに臨む心を教えてくれた」。

真島騎手は、腎臓疾患で9月半ばから休養。先週の大井から復帰、15日に復帰初勝利を挙げた(今季124勝目)。川崎での今開催の騎乗はない。「慌てても仕方ない。気持ちも体もゆっくりしようかと。体作りをもう少しやって、エンジンをかけます」。

アクシデントがつきものの仕事。それでもゆったり構えていられるのはララベルからもらった「財産」のたまもの-。【今西和弘】

ロジータ記念を制したララベルと真島大輔騎手(15年11月18日撮影)
ロジータ記念を制したララベルと真島大輔騎手(15年11月18日撮影)