中山マイルは遅いペースでも追い込み届く◎ミスニューヨーク/京成杯AH

【中山11R・京成杯AH】

◎(6)ミスニューヨーク

○(11)ファルコニア

▲(13)クリノプレミアム

☆(8)ダーリントンホール

京成杯の京成は京王杯の京王とともに電鉄会社。かつては開催時期の変更もあって入れ替わっていたことでも有名ですが、他に電鉄会社杯は阪急杯と京阪杯、オープン特別の名鉄杯があります。

京王杯が春、秋とも土曜メインなのに対して、京成杯は冬、秋2つともが日曜メインなのはかなり優遇されているように思います。それにしても不思議なのは、中山競馬場にも東京競馬場にも専用通路で乗り入れているJR東日本の社杯がないことです。東京、中山両競馬場を結んでいる武蔵野線などは競馬場ありきで引かれたとしか思えない路線ですが、JRは前身の日本国有鉄道時代から競馬への貢献にもかかわらず重賞の冠を持ちませんでした。JRとJRAが1文字違いという紛らわしさもありますが、同じく元国営だったNHKがG1の冠になっている点から鑑みても、JR東日本もG1を社杯にすることが自然であるように思うのは私だけではないはずです。

中山、東京の重賞で何も別賞が付いていないのはフェアリーS、ダイヤモンドS、フラワーC、紫苑S、富士S、アルテミスS、ターコイズSの7レースですが、出来ることならスプリンターズSをJR東日本賞にしていただきたいと思っています。

さて中山芝1600メートルの重賞レースは京成杯AH、フェアリーS、ダービー卿CT、ニュージーランドT、ターコイズSの5つ。過去10年間での逃げ馬の成績を見てみるとフェアリーSは4勝(クラウンロゼ、ノットフォーマル、ビービーバーレル、スマイルカナ)、ニュージーランドTは3勝(ワイドファラオ、バスラットレオン、ジャングロ)と3歳限定戦では好成績ですが、古馬混合となるとダービー卿では1勝(トウケイヘイロー)、ターコイズSも重賞になってからだと1勝(コントラチェック)、京成杯AHも1勝(トロワゼトワル)しかしていません。

今年の出走馬で逃げたいのは前走逃げ切ったべレヌス、2着に粘ったシュリ、軽ハンデ52キロのシャーレイポピーくらいですが、どの馬もスローで逃げたいタイプですので、トロワゼトワル(5ハロン55秒4)コントラチェック(5ハロン56秒8)のような時計の速い馬場を生かすハイペースの逃げは打てないとみて、差し馬を中心に予想しました。

◎ミスニューヨークは昨年のターコイズSを5ハロン56秒8、上がり3ハロン36秒0のハイペースに乗じて最後方一気の豪脚で制しました。

ここはハイペースは望めませんがフラアンジェリコが15番手から差し切った2015年は前半58秒7、ワントゥワンが14番手から2着した2018年も前半58秒1とペースが遅くても追い込み届くのが中山芝1600メートル戦だと思います。

○ファルコニアは1800メートル【4・2・2・1】に対して1600メートルは【0・1・2・0】と勝ち切れない面もありますし1800メートルで唯一の着外4着は中山でのものです。と言っても3着とは鼻差なので堅実さは大きな魅力だと思います。

▲クリノプレミアムも1800メートル【2・1・0・0】、1600メートル【2・3・0・7】なのでベスト条件とは言いづらいですが、中山牝馬Sや福島牝馬Sのレースぶりはオルフェーヴル産駒ならではの本格化と考えられるものでした。ここは開幕週の上に外枠を引いて厳しいレースになりそうですが差せる脚があるのがセールスポイントでしょう。

☆ダーリントンホールも2勝しかしておらず崩れないが、勝ち切れないタイプ。3走前洛陽Sでは上がりの速い展開にも対応していますし、前々走ダービー卿CTでも3着好走だけに軽視するのは危険だと思います。

馬連(6)(11)

3連複(6)(11)-(13)(8)

3連単(6)(11)(13)、(6)(11)(8)

計5点×2000円=1万円

【中京11R・セントウルS】

◎(5)メイケイエール

○(9)ダディーズビビット

▲(11)ソングライン

今年で3年連続となる中京競馬場でのセントウルS。3歳のスピード馬ジャングロが捻挫で出走回避となったため、逃げ先行型が少ないメンバーとなってシャンデリアムーン、ファストフォース、ジャスパープリンスでは1200メートルのG2戦らしいペースにはならない可能性が高くなったと思います。

▲ソングラインは前走安田記念では上がり3ハロン32秒9の末脚で牡馬相手に勝ち切っているようにスローの決め手勝負は望むところでしょう。

ただ1200メートル戦は初めてですし他馬より重い56キロを背負うのも楽ではないです。目標も先でしょうからここは3着に固定して馬券は買いたいです。

◎メイケイエールも折り合いに不安のある馬だけにスローペース向きとは言いづらいところもあります。それでもこの程度のメンバーなら早めに上がってスピードで押し切る競馬も可能でしょうから中心視したいと思います。

○ダディーズビビットは中京巧者で知られている馬で中京【2・4・0・2】に対して他場【1・0・2・5】となっています。速い上がりにも対応出来る決め手があって前々走は33秒0の末脚を発揮しました。ここは◎メイケイエールを目標にして差し切るシーンもあると考えて本命と同格の対抗評価とします。

馬単(5)=(9)

3連複(5)(9)(11)

3連単(5)(9)(11)、(9)(5)(11)

計5点×2000円=1万円

2レーストータル2万円

(先週までマイナス50万100円。回収率30・54%)