スローでも差し切れる◎ジャスティンカフェ/エプソムC

【東京11R・エプソムC】

◎(11)ジャスティンカフェ

〇(6)ノースブリッジ

▲(5)ダーリントンホール

東京芝1800メートルの重賞はエプソムCと毎日王冠、府中牝馬S、東京スポーツ杯2歳S、共同通信杯の5レースあります。かつて毎日王冠は芝2000メートルでしたが、グレード制導入の1984年から1800メートルになりました。逆にフローラSは1986年までは1800メートルで行われていました。

毎日王冠は秋晴れの下での開催だけに昨年までの38年間で重、不良馬場だったのは2回しかありません。勝ち馬は1985年がゴールドウェイで1995年がスガノオージでした。

対してエプソムCは梅雨時らしく過去38回中9回が重、不良馬場での開催です。勝ち馬は1984年がサクラシンボリ、1985年がスズマッハ、1998年が二ホンピロブレイブ、1995年がカネツクロス、1998年がツクバシンフォニー、2000年がアメリカンボス、2006年がトップガンジョー、2018年がサトノアーサー、2020年がダイワキャグニーです。

ただ重、不良馬場だった毎日王冠とエプソムC計11回で逃げ切りだったのはスガノオージのみ、エプソムCでは1回もありませんでした。

今年は予報がコロコロ変わっていまして土曜日までは良馬場、夜に多少は降りそうですが日曜日も悪くてやや重止まりとみて予想したいと思います。

◎ジャスティンカフェの前走湘南Sは16頭中15番手から大外一気で3馬身差圧勝、1分32秒3の勝ち時計は2R後のNHKマイルCと同じ。湘南Sの前半5ハロンが58秒0、NHKマイルCは57秒4なので、上がり3ハロンは湘南Sの方が0秒6速い34秒3、◎ジャスティンカフェは1秒4上回る32秒9の豪脚でした。逃げて2着のウインシャーロットはその前走春興Sでソウルラッシュに2馬身差2着、◎ジャスティンカフェはソウルラッシュと遜色ない力があると言っても過言ではないでしょう。今年のエプソムCは珍しく12頭立てだけに前を射程圏に入れやすく、例えスローペースでも差し切れるとみています。重馬場のアーリントンCでは3番人気13着と唯一馬券圏外に敗れていますが、新馬戦では不良馬場でも勝っていますので多少の道悪なら問題はないでしょう。

〇ノースブリッジは全4勝中2勝がやや重馬場でのもの。他にもやや重ではラジオNIKKEI賞3着もあり時計勝負よりは向いています。ここは逃げたいトーラスジェミニがいますので無理せず2番手からになりそうですが、気性が成長した現在なら折り合いはつくはずです。血統的にも母の半兄がG1・2勝のローレルゲレイロ、他にディープボンドも近親にいる活力のある血筋です。

▲ダーリントンホールは一昨年の共同通信杯の勝ち馬。鼻差でしたがやや重馬場での勝利でした。ガリレオの産駒ニューアプローチが父だけに時計がかかる馬場の方が向いているのでしょう。まだ2勝と勝ち切れませんがここ2戦は1600メートルで2、3着と堅実に走っています。

ザダルは昨年の勝ち馬で、今年の京都金杯も57・5キロで勝っていますが58キロだけに渋った際はこたえるケースもありそうです。

馬連(11)-(6)(5)

3連複(5)(6)(11)

3連単(11)(6)(5)、(11)(5)(6)

計5点×2000円=1万円

【函館11R・函館スプリントS】

◎(7)ナムラクレア

〇(8)ヴェントヴォーチェ

▲(6)シゲルピンクルビー

昨年は東京オリンピックの影響で札幌競馬場での開催となった函館スプリントSですが、今年はタイトル通り函館から始まるサマースプリントシリーズ第1戦です。金曜日の芝のクッション値は7・0という軟らかめの馬場ですが、調教では▲シゲルピンクルビーが馬なりで上がり3ハロン34秒9、1ハロン10秒3という時計を出していますので、2017年にジューヌエコールが1分6秒8のレコードを出した時に匹敵する馬場かもしれません。その後4年間のこのレースは逃げた馬がセイウンコウセイ1着、カイザーメランジェ1着、ダイメイフジ2着、ビアンフェ1着と必ず連対していますが、今年は展開面では少し違った結果になる可能性があるように考えています。

◎ナムラクレアは何と言っても50キロの負担重量が有利過ぎるくらい有利で、桜花賞で2冠馬スターズオンアースと0秒1しか差がなかっただけに、ここは断然人気でも応えられるでしょう。1200メートルは小倉だけですが2戦2勝。6年前のソルヴェイグ、5年前のジューヌエコールと2年連続でレコード勝ちをしているのが50キロの3歳牝馬だったのも偶然ではないはずです。

◎ナムラクレアが強気に早めに勝ちに行くとすれば逃げるビアンフェ、2番手のキルロードよりも後ろから差せる馬の方に魅力を感じます。〇ヴェントヴォーチェは全【5・1・1・2】、着外2回も5着、4着なので掲示板を外したことはありません。前走春雷SはスプリンターズS以外ではまず見ない1分6秒8という好タイムでの3馬身差完勝。相手は強化されますがまだ奥はありそうな馬です。

▲シゲルピンクルビーは昨年2番人気で9着。出遅れて50キロを生かせずインで完全に行き場をなくしたものでした。その後も詰めの甘さがあって馬券圏内には入れませんでしたが、前走鞍馬Sは好位から早めに動いて快勝。55キロを背負っての勝利だけに評価出来るでしょう。函館コースは初めてですが調教で好タイムを出しているだけに適性はあると見て3番手にします。

馬連(7)-(8)(6)

3連複(6)(7)(8)

3連単(7)(8)(6)、(7)(6)(8)

計5点×2000円=1万円

2レーストータル2万円

(先週までマイナス27万7700円。回収率39・63%)