いつでも仲良くポックリ 産駒と参拝/坂井コラム第73弾

皆様いかがお過ごしでしょうか。

秋は連休も多く、いろいろな場所へお出かけされた方もいはるのではないでしょうか。

コロナ禍ということもありましたが、私が人混みや初見の場所が苦手ということもあり、産駒とお出かけする場所も頭を悩ませています。何度「早く京都競馬場、再開して」と思ったことか(笑い)。

そんな私は最近、趣味と運動を兼ねて毎日、神社参拝をしています。競馬の日は特にお馬さんと騎手さん、競馬関係者の方々が安全にレースを迎え、無事にゴールにたどり着きますようにとお願いします。歩いて10分ほどの距離にある神社なのですが、産駒と歩くと20分はかかり、参拝して帰ってくると1時間ほどのお散歩になります。

いい運動になりますし、氏神様のいらっしゃる神社は歴史も古く、自然の多い場所なので、カマキリさんや大量のセミさんやカブトムシさん、ヤモリさん、クワガタムシさんのメスにも出会ったりします。通学路沿いの田んぼからマムシににらまれるような場所で育ったのですが、これほど多くの虫さんたちと出会うことがなかったので貴重な経験になるなと感じました。

今年のお正月、神社に向かっていると、氏子さんのお家をまわっていはる獅子舞いさんに遭遇し、産駒も私も頭をカプリとしていただいたり、5月の連休はひきみこしが出るというので産駒と見に行ったら、地元のTVにバッチリ映っていたりとなかなかない経験をさせてもらいました。そんな貴重な出来事と遭遇するのが楽しくなってきて、神社巡りをしています。

地元・京都には歴史あるたくさんの神社仏閣がありますが、学生時代に興味なく過ごしてきたことにいまさらもったいないと感じています。厩務員さんの頃も初詣に行くくらいでしたので、せっかくなら詳しい方に正しい参拝の仕方を教えていただくと知らない事もたくさんあって驚きました。

一方、産駒はというと、神社仏閣をめぐる時にいろいろな電車に乗ったり、たくさんの自然や生物を観察したり、神社で働いておられる方や参拝に来られる方とごあいさつをしたりと楽しそうにしています。中でも産駒は、大野神社さんの池にいはるニシキゴイさんにエサをあげることが一番の楽しみなようです。

大野神社さんの名前を聞いてピンっとこられる方もいはるかもしれません。栗東トレーニングセンターからほど近い場所であり、多くの競馬関係者さんも参拝に来られます。私が大野神社さんを知ったのは何年か前、TVのニュースでした。それは「嵐ファンの聖地・大野神社」というものでした。バリバリのジャニーズファンである私は当時、興味深く見ていたのを覚えています。

現在は活動休止中の嵐さんのファンの方がたくさん参拝に訪れる神社だというニュースでした。というのも、嵐さんのメンバー・大野さんと同じ「大野」ということ、禰宜(ねぎ)の大宮さんが、大野さんと二宮さんとのユニット「大宮SK」と一致し、なんとお名前も「さとし」さんだという事もあり、聖地としてにぎわっているという事でした。

当時、私はとてもへそ曲がりで(今もやけど)、話題のスポットに行くなんてミーハーみたいと思っていました。バリバリのミーハーやん。どの口が言うてんねん(笑い)。なので厩務員さんの頃は参拝したことがありませんでした。そして神社参拝をするようになり「大野神社にも行ってみたかったんや」と本当の気持ち(笑い)を思い出し、行ってみることにしました。

初めて参拝に伺ったのは初夏の頃。自然に囲まれていてとてもきれいで、風が吹くと聞こえる風鈴の音色がとても心地いいなと感じました。参拝された方の記念になるように顔はめパネルや写真撮影場所もあり、今は行くたびに顔を突っ込んでいます(笑い)。

参拝を終え、池に行くとたくさんのニシキゴイさんがいて、その横にはカプセルに入ったエサがガチャガチャで出せるようになっていたので産駒は初めてのガチャガチャに大興奮。エサをあげるのも楽しかったらしく、産駒にとってはテーマパークのようでした。

その後、授与品を見ていると、嵐さんのメンバーカラーのだるまさんやお守りもあるのですが、さすが馬の街・栗東にある大野神社さん。実際に競走馬が履いていた蹄鉄(ていてつ)の御守りや勝馬の御守り、お馬さんデザインの御朱印などたくさんあって、見ているだけでも楽しくなります。

そして境内には「大野CAFEアプリ」という売店があって、ドリンクの他に万事ウマくいきますようにと「栗東・馬勝ったバウム」という栗東で作られているバウムクーヘンも販売されていて、嵐さんのファンにも競馬ファンにもうれしいだろうなと感じました。その日以来、産駒は「今日もお魚の、のんのんさん行こう」と言うようになり、ほぼ毎日参拝に行っています。

10月末には「地域活性プロジェクト・栗東をもっと元気に」というコンセプトで神社の方々が手作りのハロウィーンイベントをされるそうで、そのアイデアが面白く、参加しようと今からワクワクしています。大野神社さんは「この3年、祭事行事が縮小・中止となり地域全体が疎遠となって感じます。このお祭りで元気になってもらいたい」とおっしゃっていました。

栗東トレセンの近くにはこんなすてきな場所もあります。興味のある方はぜひ1度、足を運んでみてはいかがでしょうか。もしかすると、お会いできるかも知れませんね(笑い)。

さて今回は天皇賞・秋。お馬さんや騎手さん、競馬関係者の方々の安全を祈願しつつ、馬勝ったバウムをいただきながら全力で応援しようと思います。

今回はこの辺りで。皆様、ごきげんよう。

これが「栗東・馬勝ったバウム」です
これが「栗東・馬勝ったバウム」です
大野神社の正面写真です
大野神社の正面写真です
大野神社の授与品です
大野神社の授与品です
産駒が大好きな大野神社の錦ゴイです
産駒が大好きな大野神社の錦ゴイです
大野神社のダルマです
大野神社のダルマです