14日夜発走のジャックルマロワ賞は3歳牝馬インスパイラルに注目です

バスラットレオンの出走で馬券発売がされる日曜(14日、日本時間同日22時55分発走予定)のG1ジャックルマロワ賞(芝直線1600メートル、ドーヴィル)は9頭立てになりました。

出走予定馬は以下の通りです。

ジャックルマロワ賞

馬番・馬名 性齢 斤量 騎手(予定) オッズ

<1>バスラットレオン   牡4 59・5キロ 坂井瑠星26・0倍

<2>ジョフランセ 牡4 59・5キロ C・デムーロ 51・0倍

<3>オーダーオブオーストラリア 牡5 59・5キロ R・ムーア 17・0倍

<4>ステートオブレスト 牡4 59・5キロ S・クロース 6・0倍

<5>エレヴァン 牡3 56・5キロ C・スミヨン 26・0倍

<6>コロエバス 牡3 56・5キロ W・ビュイック 2・875倍

<7>ライトインファントリー牡3 56・5キロ J・スペンサー 13・0倍

<8>プロスパラスヴォイッジ牝3 55・0キロ R・ホーンビー 11・0倍

<9>インスパイラル 牝3 55・0キロ L・デットーリ 3・75倍 

ごまかしの利かない1マイルの直線競馬。この距離に適応するスピードを備える馬の勝機の高いレースです。ポイントは各馬の能力の見極め、そして馬場状態でしょう。日曜までにドーヴィルに雨が降る可能性は少なく、馬場は堅くなりそうです。散水しても良馬場は変わらず、バスラットレオンが緩みないペースで引っ張れば勝ち時計もかなり速くなりそうです。

馬券の中心は3歳牝馬のインスパイラルを考えました。昨年はデビューから4連勝。その4戦目、2歳牝馬チャンピオンを決めるフィリーズマイル(G1、芝直線1600メートル、ニューマーケット)は後に仏1000ギニー馬となるカシェイをマークして2つに分かれた馬群のスタンド側を走り、残り500メートルから徐々にスパート、300メートルで一気に勝負を決めました。

この春は調整が遅れて当初の目標であった英1000ギニーには間に合いませんでしたが、満を持して出走したロイヤルアスコット開催のコロネーションS(G1、芝直線1600メートル、アスコット)では自信満々に差しきって優勝。後続に4馬身4分の3差をつけて、女王健在をアピールしました。1・1倍の断然人気で臨んだG1ファルマスSは鞍上のデットーリ騎手が早めに抜け出したところを伏兵のプロスパラスヴォイッジに差し込まれ、2着に敗れて連勝記録は5でストップしましたが、これは油断負けとも言えるもの。この世代屈指のスピードの持ち主であることに変わりはありません。

ジョン・ゴスデン調教師(現在は息子のザディ・ゴスデンと共同調教)は2014年のキングマン、一昨年、昨年とパレスピアでこのレースを連覇していて攻略法は手の内にあり。デットーリ騎手も今度は慎重にレースを運ぶはずです。なにより魅力は3歳牝馬の負担重量(55・0キロ)。近年優勝の3歳牝馬たち・・・03年シックスパーフェクションズ、11年イモータルヴァース、18年アルファセントーリ・・・に続いてくれそうです。

予想は明日土曜更新の極ウマ「奥の手」、日曜の日刊スポーツ本紙をご覧下さい。

(ターフライター奥野庸介)

レース成績などは2022年8月12日現在

※19日(金)更新のコラムは休載します。

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